「潜在能力だけで突き抜けた！」ユーバーレーベンの全弟マイネルエンペラーに★６つ【２歳馬チェック】

将来性豊かな良血馬 マイネルエンペラー

10/29 (土) 阪神５R ２歳新馬 芝2000m
マイネルエンペラー　牡　馬体重：454kg
★★★★★★　６点
騎手：和田竜二　　厩舎：(栗東)清水久詞
生産：ビッグレッドファーム
馬主：サラブレッドクラブ・ラフィアン
父：ゴールドシップ
母：マイネテレジア（ロージズインメイ）

　スタートを内にモタれながらも五分に切ると、中団馬群でリズム重視の追走。勝負所でペースアップすると若干遅れをとったが、直線入り口で先行集団が外に膨れたところを巧く内へ。内ラチ沿いを通って一気に突き抜けると、メンバー最速の上がり34秒０をマークし見事に初陣を飾ってみせた。上がりも２位以下よりコンマ７秒以上も速く、決め手は鮮やか。良血馬の片鱗をのぞかせた。それでもゴール板付近で物見をして外に寄れたりと、精神的にもまだ幼く、これから心身共に成長していけるかが大きなカギになるだろう。

良化途上ながら素質の高さでデビューＶ マイネルエンペラー

・馬体診断
　馬体重は454キロ。現状でも動けてはいるが、まだトモに緩さが残り非力な感は否めない。成長と共に徐々にトモにボリュームが増し、パワーアップしてくれば、更に良いフォームで走れそう。如何にせよ伸びしろを大いに秘めているのは間違いない。

・血統診断
　父ゴールドシップ×母マイネテレジアのカップリングからは、昨年のオークス優勝馬ユーバーレーベンを輩出。そして半兄には新潟記念の勝ち馬マイネルファンロンもおり、長い距離で活躍を期待できる血統も魅力。奥のある血筋でもあり、今後の伸びしろにも期待を持てる。

【将来性まとめ】→ 皐月賞馬エポカドーロの弟もおり、決してレベルの低い相手ではなかったが、幼さをみせながらもメンバー最速の上がりで快勝。まだ緩さの残る馬体で、今後更に良くなってきそう。血統面やレースぶりからもクラシックディスタンス向きのタイプ。