【エプソムC回顧】「力が上だった」ジャスティンカフェ 7着インダストリアには「やはり」の指摘

佐藤直文 レース回顧
エプソムカップ

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惜敗続きにピリオド ジャスティンカフェが待望の重賞初制覇

 断続的な雨の影響により、発表こそ稍重だったが重に近い馬場状態。そんな中での前半1000m58秒3のラップは、速めの流れと言って良く、前で運んだ馬には厳しい展開となったように思う。

 ジャスティンカフェは、前半こそ後方でジックリと構える形だったが、3コーナー過ぎから早目に動かして行って、4コーナーでは大外からの射程圏。残り400mを切ってからムチが入ると一気に加速してつき抜ける、これまでのモヤモヤを吹き飛ばす完勝での重賞初制覇となった。淀みのない流れも味方したとはいえ、自分のリズムで走ることさえできれば、ここでは力が明らかに一枚上だったと改めて感じさせる走りだった。

ジャスティンカフェ

1番人気の支持にあり余るパフォーマンスで応えたジャスティンカフェ

 2着ルージュエヴァイユは、大外枠もあってか腹を括っての先行策だったが、冒頭で記したようにけっして楽な流れではなかったにもかかわらずの粘り腰。今日のところは相手が悪かっただけであり、こちらも近いうちに重賞に手が届きそうだ。

 3着マテンロウスカイもまた、ペースを考えればかなりの力を示したもの。近走とは違って好位で控える競馬ができたという点でも収穫が大きかったろう。

 4着レクセランスは、1800mはデビュー戦以来、芝の中距離自体も久々であったが、直線では長くいい脚を使っての大善戦。中距離でも新潟2000mあたりなら面白い存在となるかもしれない。

 5着エアロロノアは、道中は最後方から運んでの直線勝負だが、持ち味の瞬発力を削がれる馬場ではここまでが精一杯だったか。

 インダストリアは、序盤こそ行きたがる素振りを見せたが前に壁を作って折り合ってからはスムーズな追走。直線を向いた時点でも手応えは十分あったように感じたが、追い出されてからはいつもの伸びがなかった。少し前へ行き過ぎたかのもしれないが、やはり左回りや距離自体に疑問符を付けざるを得ない。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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