シックスペンス“歴史に残る”ラスト「10秒７」国枝厩舎の“悲願を叶える”大器の予感も！【２歳馬チェック】

研ぎ澄まされた瞬発力で初陣Ｖ！　シックスペンス

９/10 (日) 中山５R ２歳新馬 芝1600m
シックスペンス　牡　馬体重：484kg
★★★★★★★★　８点
騎手：Ｃ.ルメール　　厩舎：(美浦)国枝栄
生産：ノーザンファーム
馬主：キャロットファーム
父：キズナ
母：フィンレイズラッキーチャーム（Twirling Candy）

　デビュー前から格上の年長馬と互角以上の動きをみせていた素質馬。レースはスタートを決めると、好位馬群の中で折り合いに専念。道中で他馬と軽く接触する場面もあったが怯むことなく運び、満を持して直線へ。最内の１頭分の狭いスペースを突く勝負根性をみせ、鮮やかにデビュー勝ちを飾った。ラスト１Ｆのレースラップ「10秒７」は歴代２歳新馬戦の中でも最速タイ（※ナミュールの新馬戦と同じ）となる好内容。破格のレースラップからも相当なポテンシャルを秘めている。

東の名門に遂に現れた牡馬の大物シックスペンス！

・馬体診断
　馬体重は484キロ。多少余裕残しの仕上げだが、トモと胸前の筋肉量に優れバランスのとれた好馬体。最後に直線で外にモタれる面はあったが、全体的に操縦性は高い。馬体のシルエットからも距離はこなせそうなタイプ。

・血統診断
　父はキズナ。母フィンレイズラッキーチャームは米ＧⅠマディソンＳ勝ちを含め重賞５勝を挙げた。その母が５歳でＧＩ初制覇を飾ったように成長力のある母系は魅力だ。マイルでデビューもキズナ産駒で距離は延びても大丈夫そう。

【将来性まとめ】→ 着差こそ派手さはないが、馬群で折り合って狭い所を割り、加速ラップを突き抜けたレースセンスは非凡。血統やレースぶりから距離延長にも対応できるタイプで、国枝厩舎悲願の牡馬クラシック制覇を意識できる好素材。