サフィラは血統だけじゃない！「確かな“数字”が示した」高い将来性とは！？【２歳馬チェック】

洗練された一族から新たなヒロイン誕生！　サフィラ

９/30 (土) 阪神３R ２歳未勝利 芝1800m
サフィラ　牝　馬体重：446kg
★★★★★★★　７点
騎手：松山弘平　　厩舎：(栗東)池添学
生産：ノーザンファーム
馬主：シルクレーシング
父：ハーツクライ
母：サロミナ（Lomitas）

　新馬戦は直線で内ラチに接触する場面もあり、不完全燃焼の３着。そこから２ヵ月近く間隔があいての実戦になったが、前回インで窮屈な競馬になったことも踏まえ、今回は３コーナー過ぎから早目に外に持ち出し進路を確保。外々を回るロスの大きい形でもスムーズに勝負所からギアを上げていき、直線も力強く伸びて３馬身半差の圧勝。上がり４Ｆ46秒２～３Ｆ33秒９のハイラップの中を抜け出した脚力もさることながら、着差の付きにくいスローからの瞬発力勝負で後続に決定的な差をつけた点も高評価。良血らしい高いポテンシャルを示す勝ちっぷりだった。

良血サフィラが２戦目で力の違いを見せつけた！

・馬体診断
　馬体重は446キロ。サロミナの仔は牝馬はコンパクト、牡馬は重厚感のある馬体に出る傾向が強い。本馬も体が大きすぎず、皮膚が薄くスラっとした馬体で素質を感じさせる。操縦性が高く、距離は更に延びても問題なさそう。

・血統診断
　父は有馬記念、ドバイシーマクラシックを制したハーツクライ。母サロミナは独オークス馬。半姉サラキアはエリザベス女王杯２着、有馬記念２着。全兄サリオスは朝日杯ＦＳ勝ちのほか皐月賞、ダービーで無敗の三冠馬コントレイルの２着に駆けた。ほかにも兄姉にはサリエラ、エスコーラとオープン馬が名を連ねており、質の高い優秀な牝系を辿る。

【将来性まとめ】→ 阪神芝1800ｍの２歳新馬・未勝利戦で【勝ち時計１分47秒台・レースの上がり３Ｆ33秒台】の中、勝利した馬は本馬も合わせて３頭のみ。※他２頭はヘンリーバローズ、ジュンライトボルトが該当。単なる血統背景だけでなく、レースで示した数字からも高い将来性を秘める。