ルージュバック復活 “モノが違う” 上がり32秒8のキレ味
これまでのモヤモヤを吹き飛ばし ルージュバックの完勝劇
1週前の安田記念は、テンの3ハロンが35秒0、1000m通過が59秒1というスローな流れだったが、距離が1ハロン長い1800mとはいえ、3ハロン36秒3、1000m通過60秒5は、それ以上の“ド・スロー”と言えた。過去10年では、2007年の1000m通過60秒7に次ぐ数字であったが、当時は稍重発表でのものであり、良馬場でこれだけ遅ければ、直線向いてヨーイドンの瞬発力勝負となるのも当然であった。
その安田記念ではあまりのスローに折り合いを欠く馬が続出したが、ルージュバックは大外から自分のリズムで中団外目をスムーズに運べていた。直線を向いて前が開いた時点で勝負あった、と思えたほどだが、上がり32秒8のキレ味で着差の開かないスローでの2馬身半差は、まさにモノの違いを見せ付けたと言える。1800m、そして東京コースはおそらくベストの馬。この舞台でGIがあれば牡馬相手でも勝ち負けになるレベルだろう。

牡馬相手に久々の重賞勝利を飾ったルージュバック(撮影:日刊ゲンダイ)
2着フルーキーは、勝ち馬を前に見ながら運んで、直線でも後を追うようによく差を詰めた。4キロの斤量差を思えば、着差がそっくり力差ではないだろうが、今日のところは相手が悪かったと言うしかないだろう。
3着マイネルミラノは、絶妙のペースに持ち込んで直線では後続を一旦は突き放すシーンも。通常のGIIIレベルの相手であれば、逃げ切れたと思えるほど、これまた相手が悪かった。ただ、理想はコーナー4つの中距離戦という馬であり、目下の状態を維持できればサマーシリーズのどこかでチャンスはありそうだ。
4着ロジチャリスは、現状のでの力は発揮できたと言えるが、まだ馬体に子供っぽさを残しており、そのあたりが成長すれば、もっと化ける可能性がある。
5着レコンダイトは、いつもより前目で運んで、直線で勝ち馬に並ぶ間もなく交わされてからも渋太く脚を使っていた。この距離でも戦えることを示した形だが、乗り方にもう一工夫欲しかった印象も受けた。
アルバートドックは、瞬発力勝負は望むところだったはずだが、それでも今日は上がりが速過ぎたか。ラングレーは、好位を立ち回って、直線でも一瞬は抜け出す構えを見せたが、最後に失速。まだ、重賞でやれるだけの力を付け切っていないと思えた。
三代川編集

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