【東京新聞杯回顧】“レイチェルマジック”でサクラ開花 場内騒然マスクトディーヴァは「出遅れの後が痛かった」

佐藤直文 レース回顧
東京新聞杯

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7歳馬が“内枠外国人騎手”で再び サクラトゥジュール

 心配された雨や雪の影響もなく高速状態をキープした馬場で、ウインカーネリアンが刻んだ前半3ハロンのラップは、逃げ切った昨年と全く同じ34秒4という落ち着いた流れ。後方から外を回って追い込む馬には全く出番がなかったのも仕方はなかっただろう。

 サクラトゥジュールは、最内枠から中団のインをロスなく追走し、直線を向いて一旦は進路を探すシーンもあったが、冷静に内の進路を選択して鮮やかに突き抜けた。明け7歳を迎えて見事に仕上げた厩舎の力もさることながら、レイチェル・キング騎手の巧みな手綱捌きが最大の勝因だったと言える。思えば、レーン騎手を背にして勝った3走前のメイSも、内枠から今回と同様の立ち回りを見せたもの。東京で内枠を引いて、しかも外国人騎手が手綱を取る機会が再びあるとすれば、迷わず買いの一手だろう。

サクラトゥジュール

キング騎手に巧みに導かれたサクラトゥジュールが7歳で重賞初制覇

 2着ウインカーネリアンは、前述したように理想的なラップを刻んでの勝ちパターン。むしろ数字上は同じでも昨年より楽な逃げだったとすら言えるが、今日のところは勝ち馬を褒めるべきだろう。

 3着ホウオウビスケッツは、デビュー勝ち以来のマイル戦だったが、上手に対応して力を出し切れたもの。クラシックでは爪痕を残せなかったが、ベストは1600~1800mの馬だろう。

 4着アスクコンナモンダは、これまた内枠を利して勝ち馬から一列後ろで巧く流れに乗れた形。一息入っていたが状態面の良さも好走の一因だったか。

 マスクトディーヴァは、ゲート内で突進した影響もあっての大出遅れ。ただ、それが全てではなく、その後に掛かり気味に脚を使ってしまったのが痛かった。腹を括ってジックリと脚を溜め、ロスのない進路取りができていれば、可能性はあったはずだ。ジャスティンカフェは、前述したように出番がなくて当然の展開だったとはいえ、自身の脚も使えていなかった。久々で好走の実績もあるとはいえ、今回は本物の状態ではなかったかもしれない。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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