ポイントは前走の上がりタイム! データ班が札幌2歳Sを大攻略
数々のクラシック候補生を輩出してきた札幌2歳S。夏競馬の締め括りとも言える一戦で名乗りを挙げるのはどの若駒か。
勝ち馬は新馬勝ち直後の馬から
ロジユニヴァースやゴールドシップ、近年ではレッドリヴェールやレッツゴードンキがこのレースから出世していった。2012年からは北海道シリーズの開催短縮に伴って日程も繰り上がり、それまではコスモス賞やクローバー賞組や未勝利戦を勝ち上がってきた馬が優勢だったが、近年は新馬勝ちからの馬が優勢に。
近4年の札幌2歳S勝ち馬
2012年 コディーノ
→デビュー戦 札幌1800m 1番人気1着(0.4秒差) 上がり3F1位(33秒7)
2013年 レッドリヴェール
→デビュー戦 阪神1600m外 3番人気1着(0.1秒差) 上がり3F1位(33秒3)
2014年 ブライトエンブレム
→デビュー戦 東京1600m 3番人気1着(0.2秒差) 上がり3F1位(35秒5)
2015年 アドマイヤエイカン
→デビュー戦 函館1800m 1番人気1着(0.4秒差) 上がり3F1位(35秒1)
上に挙げた4頭はすべて新馬勝ち直後の馬である。その新馬戦の共通点としては、「1600m~1800m」「3番人気以内」「0.1秒差以上の着差」「上がり3F1位」の4点。これを全て満たしたのはタガノアシュラ1頭だけ。
タガノアシュラ
→デビュー戦 函館1800m 1番人気1着(0.7秒差) 上がり3F1位(35秒4)
相手候補は上がり3Fの数字を重視
過去4年、前走で良馬場の函館・札幌1800mを走っていたのは7頭いるが、その前走の上がり3F平均は「34秒7」。最も遅かったのは昨年3着だったクロコスミアの35秒9だが、これは4角で進路が塞がっていたもの。これを除けば35秒1が最低ライン。まだまだ脚質も定まっていない2歳馬同士ゆえに上がりのタイムは重要。35秒台前半がひとつの目安か。
トリオンフ 前走・函館1800m 稍重 上がり3F34秒8
コリエドール 前走・札幌1800m 良 上がり3F34秒9
インヴィクタ 前走・札幌1800m 良 上がり3F35秒1
ディープウォーリア 前走・札幌1800m 稍重 上がり3F35秒5
エトルディーニュ 前走・札幌1800m 良 上がり3F35秒6
コパノカーニバル 前走・札幌1800m 稍重 上がり3F35秒6
アドマイヤウイナー 前走・函館1800m 良 上がり3F36秒7
トリオンフ、コリエドール、インヴィクタの3頭は文句なく押さえでいいだろう。線引きをするなら、ディープウォーリアまでか。稍重で35秒5、それにディープインパクト産駒は今夏の札幌で最多の勝ち星を挙げ、本馬はメンバー中で唯一の産駒である。
最後にOP特別組も少し検討しておきたい。クローバー賞からは上位2頭が参戦となったが、1着のブラックオニキスは牝馬。過去10年で牝馬は7頭が馬券に絡んでいるが、そのうち4頭は2番人気以内。逆に5番人気以下だと〔0.0.2.24〕で手は出しづらい。ならば2着の地方馬トラストか。2008年にこのレースで馬券に絡んだ2頭はともに前走で上がり3F3位以内だった。押さえる価値はあるはず。
今年は中京2歳Sからアンノートルが参戦。中京2歳Sからの臨戦というケースは初めてだが、2013年~2014年とマイル戦でデビュー勝ちした馬がこのレースを制していることから、いかにも不気味な存在に映る。
結論
◎タガノアシュラ
△トリオンフ
△コリエドール
△インヴィクタ
△ディープウォーリア
△トラスト
△アンノートル
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