父フランケル譲りのスピードが爆発　牝馬ミスエルテに★８つ

抜群のスピードで２歳女王に名乗り　ミスエルテ

9/24(土) 阪神5R 2歳新馬 芝1600m外
ミスエルテ　牝　馬体重：464kg
★★★★★★★★　8点〔ＧIIクラス〕
騎手：川田　厩舎：(栗) 池江寿
生産：ノーザンファーム
馬主：サンデーレーシング
父：Frankel
母：ミスエーニョ（Pulpit）

世界的に注目を集めているフランケル産駒で、母もGIウイナー。そして実際の単勝オッズも1.3倍という圧倒的なものだった。レースでは前向きな気性ゆえに道中は折り合いに専念する格好。直線に向くと、その抜群のスピードが爆発、ほとんど持ったままで後続を２馬身突き放した。まだ首の使い方や上下のバランスなど、芯が入り切っていない印象も受けるが、スピードでは世代最上位と言っても良い。

ミスエルテがスピード性能の違いを見せて快勝（撮影：日刊ゲンダイ）

馬体診断

全体的なボリューム、特にトモの発達は目を引くものがあった。そして如何にも瞬発力を秘めている後肢の力強い踏み込み。力の要る馬場や急坂などは苦にしないタイプだろう。馬体的にはマイルがベストといった印象もあり、距離延長はどうか。前向きな気性も鑑みると、むしろスプリント戦で見てみたい気もするが…。

血統診断

母は２歳時にアメリカで走り４戦２勝、GIを１つ勝っている。そのGI勝ち時に負かしたのは翌年のケンタッキーオークスなどGI・６勝の名牝。祖母は３歳デビューながらGIを勝ってケンタッキーオークスでは３着に好走。ヘネシー～プルピットという牝系はアメリカらしい早熟性がうかがえる。そこに父フランケルの持続的な成長力が加われば、息の長い活躍も可能か。

馬券の狙い目→マイル以下がベスト。スピードはかなりのレベルで阪神ＪＦでも好勝負になるだろう。