ダービートライアル青葉賞　連勝中アドミラブルはデータで買える？

　皐月賞も波乱の結果に終わり、確固たる存在がいないまま迎える青葉賞。今年こそ青葉賞組によるダービー制覇のチャンスも…と期待は高まるが、出走権を得るのはどの馬か？

皐月賞トライアル組vs.前走500万組

　毎年の構図ではあるが、このレースは皐月賞トライアルなどのＯＰ・重賞で敗れた馬と、500万を勝ち上がってきた馬の戦いとなる。

前走レース別成績（過去10年）
毎日杯〔３.０.１.８〕
アザレア賞〔２.０.１.７〕
弥生賞〔２.０.０.４〕
山吹賞〔１.２.１.15〕
水仙賞〔１.０.０.６〕
大寒桜賞〔０.３.１.１〕

前走クラス別成績（過去10年）
500万〔４.７.８.76〕
ＯＰ特別〔１.１.１.19〕
ＧIII〔３.０.１.14〕
ＧII〔２.１.０.19〕
ＧI〔０.０.０.４〕

　前走・500万組は絶対数が多く、重賞組と比較するとやや率は劣る。ただし、近年はやや傾向も変わってきた。

近年の勢いは前走500万組

　過去10年のうち、2007年～2012年は皐月賞トライアルか毎日杯から臨んだ馬がいずれも勝利してきたが、近４年は前走500万組が勝利。その近４年で前走がＯＰ以上だったのは2014年３着のヤマノウィザードだけ。特にここ３年はとある傾向が顕著に現れてきている。

2014年
１着　ショウナンラグーン　500万勝ちなし
２着　ワールドインパクト　前走・大寒桜賞（中京2200ｍ）１着
３着　ヤマノウィザード　２走前・梅花賞（京都2400ｍ外）１着

2015年
１着　レーヴミストラル　前走・アザレア賞（阪神2400ｍ外）１着
２着　タンタアレグリア　前走・大寒桜賞（中京2200ｍ）１着
３着　ヴェラヴァルスター　前走・ゆりかもめ賞（東京2400ｍ）１着

2016年
１着　ヴァンキッシュラン　前走・アザレア賞（阪神2400ｍ外）１着
２着　レッドエルディスト　前走・大寒桜賞（中京2200ｍ）１着
３着　レーヴァテイン　前走・500万（東京2400ｍ）１着

　2014年１着のショウナンラグーンは500万勝ちがなかったが、上記の馬達をまとめると、近２走以内に2200ｍ～2400ｍの500万条件を勝っていることが共通点。コースにしても、東京か中京の左回り、もしくは京都・阪神の外回りコースで勝っていることもポイント。今回のメンバーでは以下の４頭がこのパターン。

アドマイヤウイナー　前走・大寒桜賞（中京2200ｍ）１着
アドミラブル　前走・アザレア賞（阪神2400ｍ外）１着
ダノンキングダム　前走・ゆりかもめ賞（東京2400ｍ）１着
ポポカテペトル　前走・ゆきやなぎ賞（阪神2400ｍ外）１着

　前述の８頭のうち７頭は500万勝ちが３番人気以内＆上がり３Ｆ１位という馬だった。これに当てはまるのがアドマイヤウイナーとアドミラブル。また、当レースではディープインパクト産駒が〔２.２.４.９〕と複勝率は47.1％にもなることから、◎はアドミラブル。

人気が予想されるアドミラブルに◎（撮影：日刊ゲンダイ）

結論

◎アドミラブル
○アドマイヤウイナー
△ダノンキングダム
△ポポカテペトル