安田記念を勝つための5つの条件 オールクリアは1頭だけ!
昨年はロゴタイプがモーリスを破り波乱に終わった安田記念。今年は香港から2頭が参戦し、フルゲートになったこともあって混戦が予想されるが、データ班のジャッジは?
多種多様なステップ
スプリント路線からはレッドファルクス、中距離路線からはステファノスとアンビシャスも参戦し、バラエティ豊かなラインナップ。元々、そういった傾向のあるレースだけに、ステップレース自体にもばらつきがある。
前走レース別成績(過去10年)
ヴィクトリアマイル〔2.0.1.15〕
ダービー卿CT〔2.0.0.3〕
京王杯SC〔1.3.1.34〕
マイラーズC〔0.2.7.31〕
大阪杯〔0.2.1.3〕
チャンピオンズマイル〔0.2.0.19〕
前走クラス別成績(過去10年)
OP特別〔1.0.0.12〕
GIII〔2.0.0.8〕
GII〔1.7.9.73〕
GI〔4.1.1.25〕※海外レースを除く
前哨戦として設定されている京王杯SCやマイラーズC組は出走数自体が多いだけに、しっかりとした吟味が必要だろう。また、前走がOP特別だったのは2010年1着のショウワモダンだが、同馬は2走前にダービー卿CTを勝っていた。重賞実績のない前走・OP特別組は割引きが必要。
勝ち馬の条件は?
過去10年、1~2番人気が7勝とまずまずの成績を挙げてはいるが、その実は1番人気が〔4.1.0.5〕、2番人気が〔3.1.0.6〕と、半数以上は馬券圏外に沈んでいるという事実。よって勝ち馬をしっかりと見極めることが重要だろう。
勝ち馬のポイント(過去10年)
- 前走3着以内(10頭中9頭)→例外の1頭も前走4着馬
- GI連対実績(10頭中8頭)※例外2頭は重賞を含む連勝中で初GI挑戦
- マイル戦で1着(10頭中8頭)→10頭全馬に連対実績
- 東京コースで1着(10頭中8頭)
- 上がり3F最速をマークしたレースで1着(10頭中9頭)
これらの条件をすべてクリアしていたのはステファノスだけ。東京のマイル戦と言えば3歳秋に富士Sを制しており、2000m戦だが天皇賞(秋)でも2、3着がある。GI戦では香港も含めると〔0.3.2.3〕とあと一歩の所まで来ており、距離短縮で悲願達成とみる。
次点には昨年の覇者ロゴタイプを指名。減点項目は1つだけで、「上がり3F最速をマークしたレースで1着」という経験がなかった唯一の勝ち馬がこのロゴタイプである。当レースで連覇を狙った馬は平成以降だと5頭中3頭が連対しており、今年も侮れない存在だろう。
相手には京王杯SC&マイラーズC組
次に相手候補選び。まずは京王杯SC組について考えると、馬券に絡んだ5頭全馬の共通点は前走5番人気以内かつ前走上がり3F2位以内。着順自体はそれほど気にする必要はないが、勝ち馬から0.5秒差以内が目安。この点からレッドファルクス、サトノアラジンを相手候補に。
一方、マイラーズC組は前走6着以下や、6番人気以下といったグループからも3頭ずつが馬券に絡んでおり、前走の内容については京王杯SC組よりも参考にならない。馬券に絡んだ9頭中7頭には東京コースでの重賞連対実績があり、これがポイントか。過去10年で〔0.0.0.8〕の8歳馬サンライズメジャーは割り引くとして、イスラボニータ、ブラックスピネル、ヤングマンパワーの3頭がここでは候補に挙がる。
結論
◎ステファノス
○ロゴタイプ
△レッドファルクス
△サトノアラジン
△イスラボニータ
△ブラックスピネル
△ヤングマンパワー
前田(競友)
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