データ班は波乱を予告「キタサンブラックは負けます!」
春の天皇賞でサトノダイヤモンドを下し、現役最強の座を磐石にしたキタサンブラックが春古馬3冠、そして2億円のボーナスをかけてスタンバイ。偉業達成か、波乱の結末か、データ班の結論は?
キタサンブラックは負ける!?
頭数も少なく、キタサンブラックが最有力候補なのは間違いない。ただし、データを掘り下げていくと、意外にも不安要素が浮かび上がってきた。
キタサンブラックのシーズン3戦目の成績(3歳秋以降)
2015年 有馬記念(中山芝2500m)4番人気3着
2016年 宝塚記念(阪神芝2200m)2番人気3着
2016年 有馬記念(中山芝2500m)2番人気2着
キタサンブラックの主要4場成績
中山〔2.1.3.0〕
東京〔3.0.0.1〕
阪神〔1.1.1.0〕
京都〔4.0.0.0〕
キタサンブラックの3歳秋以降のローテーションを見ると、3~4ヵ月の休養を挟んで3戦、というサイクルになっている。そのうち休み明け初戦が〔3.1.0.0〕で、叩き2戦目が〔4.0.0.0〕。その一方で、3戦目は〔0.1.2.0〕と勝ち切れていないのだ。
また、主要4場のコース別成績もご覧頂きたい。ゴール前に急坂のない東京・京都で敗れたのはダービーのみだが、急坂のある中山・阪神では取りこぼしも目立つ。これら2つのポイントから、キタサンブラックは何かに負ける、と考えても不自然ではないだろう。馬連や3連複の軸なら良いが、馬単や3連単なら2着付けや3着付けを視野に入れるべきだろう。
勝つのは一体どの馬か?
キタサンブラックが負けるとして、問題は勝ち馬である。まずは過去10年の勝ち馬の共通点を探ってみたい。
勝ち馬のポイント(過去10年)
- 勝ち馬の半数は5~8番人気の中穴
- ステイゴールド産駒が5勝
- 重賞勝ちの実績(10頭中10頭)
- 中山・阪神コースで1着(10頭中10頭)
- 同年に重賞3着以内(10頭中9頭)
また、勝ち馬の10頭中4頭は前走・天皇賞(春)からの臨戦で、詳細は以下の通り。
前走で天皇賞(春)を走っていた勝ち馬
2009年1着 ドリームジャーニー 天皇賞(春)5番人気3着
2012年1着 オルフェーヴル 天皇賞(春)1番人気11着
2013年1着 ゴールドシップ 天皇賞(春)1番人気5着
2014年1着 ゴールドシップ 天皇賞(春)2番人気7着
ドリームジャーニーは抜きにしても、天皇賞(春)で人気を集めて馬券圏外、という馬が宝塚記念で逆転というのがパターンのひとつ。そう考えると、天皇賞(春)で3番人気9着だったシャケトラが浮上。実績面のポイントも全てクリアしている。
その一方で、上記4頭の共通点はステイゴールド産駒であること。今年のメンバーではレインボーラインが唯一のステイゴールド産駒。天皇賞(春)は7番人気12着、今年は日経賞4着が最高だが、阪神コースは2戦2勝。巻き返す可能性は十分。
勝ち馬のポイントでもうひとつ特徴的だったのが距離実績。10頭中9頭は2200m以上での勝利経験があったが、1800m・2000mでも10頭中9頭に勝利経験があった。内回りの2200mという特殊な条件ゆえに、様々な距離での実績がプラスに働くとも考えられる。前述の重賞実績、中山・阪神実績、本年重賞3着以内を満たした馬の中では、キタサンブラック以外にサトノクラウンがこれに該当。こちらも勝ち馬候補として考えたい。
3着候補に推せるのは…
天皇賞(春)でキタサンブラックの2着だったシュヴァルグランだが、昨年のこのレースは9着。ハーツクライ産駒自体、宝塚記念で〔0.1.0.10〕と振るわないのもマイナス材料。
それならば〔1.2.3.11〕とマズマズ馬券に絡んでいるディープインパクト産駒のミッキークイーンを押さえたい。過去5年に限れば3着馬5頭中3頭はGI勝ちのある牝馬だったし、阪神コースで〔3.3.0.0〕と抜群の相性を誇り、ジャパンC(0.3秒差)や有馬記念(0.4秒差)の着差を考えれば、3着候補にはアリだろう。
結論
1着候補
シャケトラ
レインボーライン
サトノクラウン
2~3着候補
キタサンブラック
3着候補
ミッキークイーン
宮崎(競友)
チャンピオンズC(GI)
払戻金 54万1500円
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山崎TM
チャンピオンズC(GI)
払戻金 12万0200円
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松田(競友)
ステイヤーズS(GII)
払戻金 39万6410円
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石川(競友)
11/30(土)中山12R
払戻金 41万8000円
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小島TM
11/30(土)中山2R
払戻金 31万4350円
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