京成杯AHの危険馬にグランシルク、ダノンリバティが該当!

重賞データ攻略
京成杯オータムハンデ

 中山開幕週のメインを飾るのはサマーマイルシリーズの最終戦、京成杯オータムハンデ。ポイントで先に抜け出したウインガニオンを各馬が追いかける、という展開だが…。

1番人気は苦戦&関東馬優勢

 サマーマイルシリーズの展開としてはマルターズアポジーが2着なら現在首位のウインガニオンと並んで優勝、ダノンリバティグランシルクはここを勝てば優勝となる。まずはレースの基本的な傾向について整理しよう。

東西別成績(新潟開催時を除く過去9回)
関東馬〔8.5.5.62〕
関西馬〔1.4.4.48〕

人気別成績(新潟開催時を除く過去9回)
1番人気〔1.0.1.7〕
2番人気〔4.1.2.2〕
3番人気〔2.0.2.5〕
4~5番人気〔1.1.2.14〕
6~9番人気〔0.4.2.30〕
10番人気以下〔1.3.0.52〕

 やはり地の利は関東勢にあるようで、中山開催時の勝ち馬9頭中8頭は関東馬。また、昨年こそ1番人気のロードクエストが勝利したものの、ハンデ戦らしく1番人気馬が不振。ただし、それをよく2番人気がカバーしており、一昨年のように穴馬同士の決着を狙うのはあまりオススメできない。

ハンデにも特徴あり

 次にハンデと成績の関係。

斤量別成績(新潟開催時を除く過去9回)
52キロ以下〔1.0.0.8〕
53キロ〔1.2.2.12〕
54キロ〔2.3.2.26〕
55キロ〔3.0.1.24〕
56キロ〔0.0.2.23〕
57キロ〔2.2.0.9〕
57.5キロ以上〔0.2.2.6〕

 こうして見ると「56キロ」だけ成績が悪い、ということで人気を集めそうなグランシルクダノンリバティは危険馬。ある程度、OPや重賞での実績もある重ハンデ馬か斤量の恩恵のある軽ハンデ馬、もしくは3歳馬(過去9回で〔2.1.4.11〕の成績)を狙っていく方が良さそう。また牝馬に関しては54キロ以上のハンデなら〔2.2.0.3〕と信頼度は高め。

出走数の多い関屋記念組だが…?

 サマーマイルシリーズの最終戦とあって出走馬の多くを占めるのが、前走・関屋記念組。ステップ別の成績を一覧にすると以下の通り。

前走レース別成績(新潟開催時を除く過去9回)
関屋記念〔0.3.4.33〕
安田記念〔1.1.0.2〕
NHKマイルC〔0.0.2.4〕
1600万〔2.0.0.4〕
OP特別〔3.1.0.38〕
GIII〔2.5.7.54〕
GII〔0.0.0.2〕
GI〔2.3.2.8〕

 関屋記念組で特徴的なのは3~5歳馬が〔0.0.1.21〕に対して、6~8歳馬が〔0.3.3.12〕という成績であること。若馬は新潟の長い直線で消耗しやすく、高齢のベテラン馬はむしろそこで力を出し切っていない?ということだろうか。また、中京記念→関屋記念→京成杯AHとシリーズ皆勤の馬も〔0.0.0.10〕だから、これも割引き。

 馬券に絡んだ6~8歳の前走・関屋記念組の共通点は前走4着以内、もしくは前走0.5秒差以内。これらを満たすのは7歳牝馬ウキヨノカゼと6歳馬ロサギガンティアの2頭。

好走率高い前走・GI組

 中山開催の過去9回で5頭の勝ち馬を輩出している前走・1600万組&前走・OP特別組だが、この5頭は全て前走1着馬。今年はこのパターンに当てはまる馬が不在。ならば、複勝率46.7%と高い好走率を誇る前走・GI組を狙いたい。

 馬券に絡んだ前走・GI組の共通点はシンプルに重賞連対実績があること。そもそもではあるが、今年は前走・GI組がブラックスピネルボンセルヴィーソの2頭のみで、どちらも実績面はクリアしている。

ブラックスピネル

安田記念以来のレースとなるブラックスピネル(撮影:日刊ゲンダイ)

結論

ウキヨノカゼ
ロサギガンティア
ブラックスピネル
ボンセルヴィーソ

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