北海道から襲来ハッピーグリンに★7つ クラシック制覇の可能性は?

雪の影響がまだ残る中で開催された先週の東京競馬だが、それを吹き飛ばす強さを見せたのが北海道競馬から参戦したハッピーグリン。クラシック参戦にはトライアル好走が必要だが、勝ちっぷりの良さに期待は高まる。中央初勝利でもある同馬、今回は★評価と想定オッズ紹介を混ぜた特別バージョンでお届けする。

優馬2歳馬チェック

北の国から 2018冬 東京 ハッピーグリン

1/28(日) 東京9R セントポーリア賞(500万下) 芝1800m
ハッピーグリン 牡 馬体重:462kg(-6)
★★★★★★★ 7点〔GIIIクラス〕
騎手:大野 厩舎:(北海道) 田中淳
生産: 社台ファーム
馬主:会田裕一
父:ローエングリン
母:レディセラヴィ(アグネスタキオン)

スタートは悪くなかったが、道中は中団の後ろで折り合いに専念する形。勝負所は大外を回り、直線に向いてもしばらくは持ったまま抜群の手応えで、いざ追い出すとアッサリと勝負を決してしまった。スローペースだったが、レースのラスト3Fが11秒3-11秒2-11秒4という流れを上がり3F33秒3の末脚で勝ち切ったのは評価できる。昨夏の札幌でステルヴィオ(朝日杯FS2着)の3着などがあった馬だが、この切れ味には正直驚いた。2着馬のリビーリング(★8つ)はレベルの高い馬で、それに完勝したこともポイントが高い。

ハッピーグリン

北海道競馬所属のハッピーグリン(青帽)が中央勢を一蹴(撮影:日刊ゲンダイ)

馬体診断

デビュー時から10キロほど増えた460キロ台の馬体は中肉中背といった印象。トモや胸前の筋肉量は十分で、なにより柔軟性を備えた身のこなしが目に付いた。この辺りが芝・ダート、距離の長短を問わずに走れた要因か。2000m前後なら十分にこなせそうなシルエットで、脚元を見た感じでは良馬場の方が良いタイプだろう。

血統診断

母は中央1勝、兄弟馬も目立った活躍はないが、母系自体は優秀。一族には短距離GIを3勝、BCスプリントでも2着に入ったデイジュール、アメリカの芝でGIを5勝、BCターフ2着のポイントオブエントリーなどがいる血統。父ローエングリンの代表産駒といえばロゴタイプ(皐月賞・安田記念)だが、本馬と同じ母父アグネスタキオンとの組合せではカラクレナイ(フィリーズレビュー)がいる。セントポーリア賞で見せた切れ味はここから来ているのだろう。血統表のスケール感は大きい。

日本ダービー 想定単勝オッズ

(→)1番人気 ダノンプレミアム 3.7倍
(→)2番人気 ワグネリアン 5.3倍
(→)3番人気 オブセッション 6.4倍
(→)4番人気 タイムフライヤー 7.6倍
(→)5番人気 グレイル 11.6倍


(NEW)14番人気 ハッピーグリン 34.8倍

ハッピーグリンが14番人気想定でランクイン。地方所属馬のため、ダービー出走へのハードルが若干高くなるが、東京コースへの適性を見せた点は評価できる。

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