ワグネリアン&アーモンドアイ世代を総まとめ 17-18シーズン最終回
全く荒れなかった牝馬路線と、波乱が続いた牡馬路線。対照的だった春のクラシックを2歳馬・3歳馬チェックチームが振り返ります。秋以降の注目馬も、★上位を中心にピックアップ!
牝馬路線はアーモンドアイ時代が到来
桜花賞
1着 アーモンドアイ
2着 ラッキーライラック
3着 リリーノーブル
オークス
1着 アーモンドアイ
2着 リリーノーブル
3着 ラッキーライラック
今年の牝馬クラシックは終わってみればアーモンドアイの強さがとにかく際立つ結果に。桜花賞・オークスの二冠だけでも十分すぎるほどだが、その中身も素晴らしかった。オークスで前に行けることも証明し、既存勢力との勝負付けは完全に終わってしまった印象がある。
春は無冠に終わった2歳女王ラッキーライラックは、桜花賞まで対戦成績3戦3勝だったリリーノーブルにオークスで逆転を許した。近親にミッキーアイル、アエロリットがいる血統を考えると、マイラー色が強くなってきたとも思える。
そのリリーノーブルは高い中距離適性が生きた。ただ、もう一歩勝ち切れないタイプだけに、ヴィルシーナや同じくクロフネの血が入っているホエールキャプチャといった馬と重なる部分もある。ビッグタイトルは中距離ではなくマイルで、という可能性もあるか。
高い評価を受けながらも結果を残せなかった牝馬といえば、札幌2歳Sを勝ち、阪神JFでも1番人気に推されていたロックディスタウンだろう。気性的に難しい所もあって、NHKマイルCのパドックでは驚いて転倒するシーンも。今後はノドの手術が行われるとのことで、復活に期待したい。
オークスで3番人気に推されたサトノワルキューレ。結果は6着で、その敗因を何処に求めるかが今後の鍵になる。強敵との対戦が初めてであったこと、ローテーションが今までよりも過密だったことなどが挙げられるだろうか。フローラSのパフォーマンスや、ゆきやなぎ賞で負かしたエタリオウがダービーであわやの4着だったことなどから、やはり力はある。
今シーズンの2歳馬・3歳馬チェックで高評価のレッドベルローズ(★8つ)、レッドラフェスタ(★8つ)、レッドイリーゼ(★7つ)はいずれも関東馬。さながら「東のレッド3姉妹」といったところか。残念ながらクラシック戦線では出番がなかったが、ポテンシャルは高く今後に注目したい。
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