今年は3歳不在の函館スプリントS 攻略ポイントは距離実績
昨年は1.06.8のレコード決着で、前年のレコードを更に1秒も縮める超高速決着となった函館スプリントS。サマースプリントシリーズの開幕戦、今年も白熱したスピード勝負になりそうだ。
上位人気は不振
2012年から日程が繰り上がった当レース。ここではそれ以降の6年間を振り返っていく。まず目に付くのが1番人気の不振だ。過去6年で〔0.1.0.5〕という成績で、馬券に絡んだのは2012年2着のロードカナロアだけ。2~3番人気もそれぞれ〔1.1.0.4〕と〔1.0.1.4〕で今ひとつ。
年齢別成績(過去6年)
3歳〔2.1.2.9〕
4歳〔0.3.1.6〕
5歳〔2.1.1.25〕
6歳〔1.1.1.15〕
7歳以上〔1.0.1.13〕
軽斤量を生かした好走例が多い3歳馬だが、今年は不在。勝ち星こそないが好走率の高い4歳馬も昨年の覇者ジューヌエコールのみというメンバー構成。昨年は9歳馬が3着に入ったように高齢馬の活躍も侮れない。また、牝馬は〔2.2.4.24〕で牡馬・セン馬とはそん色ない成績。
GI帰りの馬が強い
2年連続で桜花賞から臨戦してきた3歳牝馬が勝利。その他の好走馬にしてもGIからの臨戦というパターンが目立っている。
前走クラス別成績(過去6年)
1600万〔1.0.1.5〕
OP特別〔1.3.2.38〕
GIII〔0.0.0.3〕
GII〔1.0.0.3〕
GI〔3.3.3.19〕
また、前走10着以下からの巻き返しも〔3.2.4.31〕と多い。このうち前走がGIだったグループは〔2.2.3.13〕なので、GI組は前走の着順を度外視して狙うことが可能だ。一方で前走・OP特別組は馬券に絡んだ6頭全馬が前走4着以内。こちらは前走の着順を素直に評価したい。
前走距離別成績(過去6年)
1200m〔2.3.1.35〕
1400m〔2.0.2.15〕
1600m〔2.2.2.10〕
距離延長〔0.1.0.8〕
距離短縮〔4.2.5.25〕
前走の距離もひとつのポイントで、前走も1200mだった馬が不振という訳でもないが、距離短縮で臨む馬の好走例が多いのも確か。
必要なのは芝1400m以上の距離実績?
過去6年の連対馬12頭の実績面のポイントは以下の通り。
函館スプリントS連対馬のポイント(過去6年)
- OP以上で1着(12頭全馬)
- 重賞3着以内(12頭中10頭)
- 芝1400m以上で1着(12頭中10頭)※例外2頭はOP2~3着アリ
ポイントは距離実績。連対馬12頭のうち、芝1200mで1着があったのは8頭と、芝1400m以上のそれよりも少ない。距離短縮組が強いのと同様に、1200mより長い距離での実績がひとつのポイント。
実績面の条件をクリアした中でまず目に付くのは、高松宮記念で2桁着順に敗れたキングハート、ジューヌエコール、ダイアナヘイローの3頭。ただし、前年の当レース連対馬は過去6年で5頭全馬が馬券圏外。昨年1、2着のジューヌエコールとキングハートにはやや不安要素も。
それならば距離短縮組にも注目してみたい。距離短縮組で実績面の条件をクリアしていたのはセイウンコウセイ、ラインスピリット、ワンスインナムーンの3頭。前述のダイアナヘイローを加えたこの4頭が狙い目だ。
結論
ダイアナヘイロー
セイウンコウセイ
ラインスピリット
ワンスインナムーン
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