難解なエルムSも「前走交流重賞」の馬から買えばカンタン!?

重賞データ攻略
エルムS

 盛岡のマーキュリーCを連覇し、意気揚々と北上してきたミツバ。再び勢いを取り戻してきたハイランドピークや帝王賞で健闘した地方からの刺客リッカルドなど、拮抗したメンバー構成。休み明けも多く、難解な一戦だが…。

脚質が最大の鍵

 エルムSは2009年が新潟、2013年が函館開催。今回は過去10年のうち札幌開催の8回を振り返っていく。札幌ダート1700mといえば、小回りのローカルコースで直線の長さも264mと短かく上り坂もない。どこからどう見ても先行有利のコースだが、それは結果にもしっかりと現れている。

脚質別成績(札幌開催の過去8回)
逃げ〔0.0.5.3〕
先行〔6.8.2.7〕
差し〔0.0.0.36〕
追込〔0.0.1.30〕
捲り〔2.0.0.1〕

4角通過順別成績(札幌開催の過去8回)
4角1番手〔1.1.4.2〕
4角2~3番手〔5.6.3.5〕
4角4番手以内〔8.8.7.11〕
4角5番手以下〔0.0.1.66〕

 とにかく差し・追込系の脚質は早目にマクれる馬でないと厳しい。位置取りの目安は4角4番手以内。前走で見ても、4角5番手以内が〔8.6.8.34〕に対して4角7番手以下が〔0.1.0.35〕となっている。これがまず第一の関門。

実績面にも厳しいハードルが

 次に実績面について整理していきたい。

エルムS連対馬のポイント(札幌開催の過去8回)

  • 中央重賞で3着以内(16頭中13頭)
  • 中央OP以上で1着(16頭中14頭)
  • ダート1700mで1着(16頭中13頭)
  • 1600m以下で1着(16頭中11頭)
  • 4角3番手以内で1着(16頭中15頭)

 中央重賞での実績だが、出走歴のあった13頭全馬に3着以内の実績があった。重賞で結果の出ていない馬は割引き。また、1600m以下で1着があったのは11頭だが、こちらも出走歴のあった全馬が実績を持っていた。短めの距離でもスピード負けしないという点がポイントと言えそう。

臨戦過程で重要なのは…

 先の函館開催では、大沼S・マリーンSと、ダート1700mでは2つのOP特別が行われた。休み明けという馬も多く、ややステップにはバラつきはあるが、果たしてどうか。

前走レース別成績(札幌開催の過去8回)
平安S〔1.2.0.3〕
マリーンS〔2.1.0.18〕
安達太良S〔1.0.0.1〕
帝王賞〔0.1.0.3〕
プロキオンS〔0.1.0.2〕
マーキュリーC〔0.0.2.3〕
OP特別〔4.2.4.40〕
GIII〔1.3.0.16〕
交流重賞〔2.3.3.7〕

 交流重賞組は複勝率が5割超えと優秀。2014年のローマンレジェンド(前走・東京大賞典6着)を除けば、残りの7頭は全て前走4着以内。ここではアンジュデジールミツバリッカルドの3頭が該当。ただし、牝馬は〔0.0.0.6〕なのでアンジュデジールはやや狙いづらい。軸にはミツバリッカルドだろう。

 OP特別組は前走3着以下が〔1.1.0.32〕なのに対して、前走2着以内が〔3.1.4.7〕。ここは素直に前走好走馬を拾いたい。そうなるとハイランドピークだが、同馬は重賞3着以内の実績がない点が気がかり。ただし、その重賞挑戦が1走きりであることを考えると、押さえる分には問題ないか。

 前走・GIII組に目を移すと、連対した4頭中3頭が前走5着以内。また、全馬が今回4~5番人気となっていた。共に前走がGIII6着だが、先に挙げた実績面の条件をクリアしているロンドンタウンドリームキラリを押さえたい。2頭は昨年の当レースで1着、3着と条件もピッタリ。

結論


ミツバ
リッカルド

相手候補
ハイランドピーク
ロンドンタウン
ドリームキラリ

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