１億円ホースは未来の長距離砲へ　ホウオウサーベルに★６つ

その末脚は１億円の切れ味　ホウオウサーベル

8/11(土) 新潟5R 2歳新馬 芝1800m外
ホウオウサーベル　牡　馬体重：472kg
★★★★★★　6点
騎手：M．デムーロ　厩舎：(美) 奥村武
生産：ノーザンファーム
馬主：小笹芳央
父：ハーツクライ
母：バランセラ（Acatenango）

上々のスタートから二の脚も速く、一旦は先頭をうかがう勢いだったが、結局は好位のインに納めた。そこでシッカリと脚を溜め、直線は残り600ｍ地点からゴーサイン。残り200ｍの辺りで逃げ粘る２着馬を交わすと、そのまま突き放し３馬身半差で快勝した。全体の時計、上がりタイムともに優秀。１億4580万円の取引価格は伊達ではなかった。

高額取引馬ホウオウサーベルがデビュー戦を快勝（撮影：日刊ゲンダイ）

馬体診断

パドックでは腹回りやトモの肉付きなど、やや余裕を残した仕上げに見えた。ユッタリした広めの歩様や落ち着いた周回の様子から、ハーツクライ産駒らしく中長距離への適性を感じさせる。成長の余地を残してはいるものの、現時点でもスタートなど前半の運びがスムーズなのは評価できる。バランスも良く、今後が楽しみ。

血統診断

母は北米で３度のＧI・２着がある。芝の中距離戦が主戦場だったが、ダートもこなしていた。本馬の半姉にはオークス３着、紫苑Ｓ１着のビッシュがいる。母父のAcatenangoはドイツの名馬で、種牡馬としてもジャパンＣを制したランドなどを輩出。芝中長距離への高い適性を感じさせる血統構成と言って良さそうだ。

馬券の狙い目→クラシックを意識させるスケール感がある。５月生まれのハーツクライ産駒、馬体の仕上がりなどから、古馬になってからも楽しめそうな１頭。