きさらぎ賞で一番信頼できる馬は、東スポ杯上位馬ではなく…
例年、頭数こそ少ないものの、クラシックを目指す素質馬が賞金加算を狙ってくる一戦。ハイレベルだった東スポ杯2~3着のアガラス、ヴァンドギャルドが中心だが、一筋縄にはいかない可能性も?
上位人気は堅実
今年は8頭立てとなり、例年同様に少頭数のレースになった。昨年は1番人気が馬券外に沈んだが、全体的な傾向としては堅い決着が多い。
人気別成績(過去10年)
1番人気〔4.3.0.3〕
2番人気〔1.3.4.2〕
3番人気〔1.0.2.7〕
4~5番人気〔2.3.1.14〕
6番人気以下〔2.1.3.42〕
1番人気の連対率は70%、2番人気の複勝率は80%。なかなか馬券から外すというのは勇気が要る数字だ。7番人気以下で馬券に絡んだのは2~3着に1頭ずつ。
所属別成績(過去10年)
関東馬〔1.1.1.3〕
関西馬〔9.9.9.65〕
関東馬は出走数そのものが少ないが、半数が馬券に絡んでいる。今回、唯一の関東馬であるアガラスだが、割引きは不要。厩舎別成績でみると、池江寿厩舎が〔3.1.2.2〕と相性抜群。今年はダノンチェイサーがスタンバイ。
乗り替り有無別成績(過去10年)
継続騎乗〔7.7.6.26〕
乗り替り〔3.3.4.42〕
継続騎乗組は連対率30.4%、複勝率43.5%で、乗り替り組の連対率11.5%、複勝率19.2%を大きく上回る。今回のメンバーで乗り替りが発生していないのはエングレーバーのみ。
クラシックを狙える逸材を探せ
当レースの勝ち馬からはサトノダイヤモンドやルージュバックなど、クラシック戦線で活躍する馬が毎年のように出現。当然、ここでも狙うべきはそういった素質馬になるが…。
きさらぎ賞連対馬のポイント(過去10年)
- 連対率50%以上(20頭中18頭)
- 芝1800mで1着(20頭中15頭)
- 芝1800m~2000mで1着(20頭中19頭)
- 京都芝で1着(出走歴のあった14頭中12頭)
- 新馬戦2着以内(20頭中18頭)
- 新馬戦3番人気以内(20頭中18頭)
これらのポイントをすべてクリアしたのはエングレーバーのみ。京都芝が未経験のグループならアガラスが浮上する。次に臨戦過程について整理してみたい。
前走レース別成績(過去10年)
新馬〔1.0.0.10〕
未勝利〔1.2.4.6〕
500万〔3.8.3.24〕
OP特別〔2.0.0.5〕
GIII〔2.0.1.14〕
GII〔0.0.0.2〕
GI〔1.0.2.4〕
前走距離別成績(過去10年)
1600m〔2.1.5.24〕
1800m〔1.5.2.15〕
2000m〔7.4.3.22〕
未勝利勝ち直後でも馬券圏内は十分可能、距離延長はやや分が悪い、というのが第一感。もう少し掘り下げると、重賞2着の実績馬が〔1.0.3.6〕、重賞3着馬が〔1.0.0.5〕と、実績の割に日一息。それに対して、前走500万1着馬は〔2.6.1.2〕で連対率は72.7%にもなる。
◎は新馬~500万を連勝してきたエングレーバー。実績面もすべてクリア、鞍上も継続騎乗なら信頼できる。相手候補はデータ的には一長一短ではあるが、アガラス、ヴァンドギャルド、ダノンチェイサー。そして未勝利勝ち直後のメイショウテンゲンまでを押さえたい。
結論
◎エングレーバー
△アガラス
△ヴァンドギャルド
△ダノンチェイサー
△メイショウテンゲン
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