ニシノデイジーとラストドラフト 両馬の間に生じた「わずかな差」
皐月賞トライアル第一弾、弥生賞。重賞勝ち馬の2頭、ニシノデイジーとラストドラフトが激突するが、3枠の優先出走権をかけた戦いは混沌。本番と同じ中山2000m、注目の一戦の行方は…?
1番人気に要注意データが…
過去10年を振り返ると、2013年に馬連5万円が飛び出したが、その年を除くと馬連平均配当は2370円。昨年は馬連300円、3年前が馬連220円。ガチガチの決着になっても文句は言えない。
人気別成績(過去10年)
1番人気〔6.1.0.3〕
2番人気〔2.2.2.4〕
3番人気〔0.1.1.8〕
4~5番人気〔0.3.2.15〕
6~10番人気〔2.3.3.42〕
11番人気以下〔0.0.0.19〕
人気上位2頭は比較的堅実。ただし、1番人気馬はキャリア3~4戦なら〔6.0.0.1〕だが、キャリア2戦だと〔0.1.0.2〕。1番人気かどうかは何とも言えないが、キャリア2戦のラストドラフトにとっては少し気になるデータ。
脚質別成績(過去10年)
逃げ〔1.1.0.8〕
先行〔5.7.3.27〕
差し〔3.1.6.18〕
追込〔1.1.1.32〕
基本的に先行タイプが中心。4角5番手以内が〔8.8.4.43〕と連対馬の8割を占める。本番と違って流れが落ち着きやすく、差し馬にしても早目に進出できるタイプが理想。
また、4角6番手以下から連対したのは4頭いるが、うち3頭はクラシックホースになっている。2016年1着のマカヒキ(ダービー)、2014年2着のワンアンドオンリー(ダービー)、2010年1着のヴィクトワールピサ(皐月賞)。そういった意味でも本番に向けて要チェックの一戦。
「2勝以上」が前提条件
次に臨戦過程について整理してみたい。
前走レース別成績(過去10年)
朝日杯FS〔2.3.3.3〕
若駒S〔2.1.0.1〕
共同通信杯〔1.0.0.4〕
京成杯〔0.0.3.7〕
ホープフルS〔0.0.1.1〕※GI昇格後
新馬〔0.0.0.5〕
未勝利〔0.1.0.7〕
500万〔1.2.1.32〕
OP特別〔2.1.0.8〕
GII・GIII〔5.3.5.28〕
GI〔2.3.4.4〕
新馬・未勝利組は明らかに割引きで、最後に馬券に絡んだのは10年前。1番人気馬の項でも述べたように、キャリアの浅さはマイナス要素。前走・GI組は複勝率が69.2%と高い好走率を誇る。GI昇格後のホープフルSはまだサンプルが少ないものの、昨年は3着と4着に入っている。
弥生賞連対馬のポイント(過去10年)
- 2勝以上(20頭中18頭)
- 重賞5着以内(20頭中15頭)※例外の5頭中4頭は重賞未出走
- 中央4場の芝1800m~2000mで1着(20頭中17頭)
- 新馬戦2着以内(20頭中16頭)
- 新馬戦上がり3F2位以内(20頭中17頭)
「2勝以上」はクリアすべき条件で、これだけでも今年のメンバーなら半数近くまで対象が絞れる。また、重賞出走歴があるのに5着以内がない馬も割引き。
◎はホープフルS3着から臨むニシノデイジー。重賞勝ち馬は過去10年で〔6.5.4.12〕という成績だが、今回1~4番人気なら〔6.5.3.7〕と信頼度はかなりのもの。同じ重賞勝ち馬の○ラストドラフトとはキャリアの差でこちらを◎とした。
押さえには重賞以外の実績面をクリアした2勝馬からカントルとサトノラディウス。ディープインパクト産駒は当レースで〔4.1.2.11〕と相性が良いのも強調材料だ。
結論
◎ニシノデイジー
○ラストドラフト
△カントル
△サトノラディウス
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