「スプリンターではない」 千二で４馬身マジックキャッスルの★評価

魔法のような末脚で鮮やかＶ　マジックキャッスル

7/13(土) 福島6R 2歳新馬 芝1200m
マジックキャッスル　牝　馬体重：424kg
★★★★★　5点
騎手：戸崎圭　厩舎：(美) 国枝
生産：社台ファーム
馬主：社台レースホース
父ディープインパクト
母ソーマジック（シンボリクリスエス）

スタートは可もなく不可もなく、最序盤はリズム重視で急かすことなく好位の後ろを追走。残り800ｍの標識を前にして早くもポジションを上げていき、４角では先頭に並びかける勢い。直線はムチを入れられることもなく、アッサリと抜け出して後続に４馬身差の圧勝だった。相手関係が楽だった印象もあるが、抜群のパフォーマンスで将来性は確か。

２着に４馬身の差をつけデビュー戦を快勝したマジックキャッスル（撮影：日刊ゲンダイ）

馬体診断

420キロ台と小柄な牝馬だが、付くべき所に筋肉がシッカリと付いており、まだ成長途上とはいえ中々の好馬体。今回は1200ｍ戦でのデビューとなったが、スプリンターという体型でもなく、レースぶりを見ても守備範囲は1400ｍ～1600ｍにありそう。気性面に難しさもなさそうで、瞬発力の問われる展開は望むところ。

血統診断

母ソーマジックは現役時代に桜花賞３着の実績がある。母としては本馬の半兄ソーグリッタリングが今春、ＯＰ特別を連勝してＧIII・エプソムＣで３着。牝系を辿るとジェンティルドンナ（牝馬３冠）やロジャーバローズ（ダービー）と同じ一族になる。血統面からも、やはりマイル前後がベストだろう。

馬券の狙い目→コースは問わないが、決め手を生かせる展開が理想。距離延長、1400ｍ～1600ｍ戦でこそ狙ってみたいタイプ。