パドックで周囲を威圧　ディープ×サプレザの仔の適性は意外にも…

母は英マイルＧI３連覇の名牝　サトノインプレッサ

10/26(土) 京都5R 2歳新馬 芝1600m
サトノインプレッサ　牡　馬体重：484kg
★★★★★★　6点
騎手：川島　厩舎：(栗) 矢作
生産：社台ファーム
馬主：サトミホースカンパニー
父ディープインパクト
母サプレザ（Sahm）

内の２番枠ということもあり、スタートからやや気合いをつけて好位のポジションを確保。道中はなだめつつ進み、直線を迎えると前を交わすだけという状態。逃げ馬が渋太く、こちらもすぐにギアが上がらなかった印象もあるが、ゴール前でキッチリと捉えて差し切った。見た目や数字上の派手さはないが、完成度の高いレースぶりで十分に評価できる。

３番人気のサトノインプレッサが差し切りＶ（撮影：日刊ゲンダイ）

馬体診断

周囲を威圧するような、堂々として集中力のあるパドックでの歩き姿が印象的。馬体はまだ少し余裕残しといった仕上がりで、直線でスッと反応できなかったのはその辺りが原因だろう。レースを重ね、成長とともに切れ味も磨かれていくはず。体型的には2000ｍ位までは対応できそうだが、少し硬さがあって前向きな気性からもマイルがベストかも。

血統診断

母サプレザは英のマイルＧI・サンチャリオットＳを３連覇、マイルＣＳにも３年連続で参戦して３着・４着・３着と好走。母父Sahmに目立った実績はないが、その母Salsabilは英オークスと愛ダービーを制覇した名競走馬。ちなみにその兄Marjuはサトノクラウン（宝塚記念）の父。本馬の全姉ルーズベルトゲームはマイルで勝ち上がったが、１勝クラスでは1200ｍで２～３着と、距離適性は意外と短めに出るかも。

馬券の狙い目→ベストは母の血統通りマイル戦だろう。レースセンス自体は高く、展開やコースはあまり問わないが、前向きな気性から距離短縮に活路を見出す可能性も。