サリオスはマイルまでの馬か 「同じ堀厩舎のモーリスが…」

佐藤直文 レース回顧
朝日杯フューチュリティS
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見せた性能の違い、広がる無限の可能性 サリオス

 テンの3ハロンが33秒8、半マイル45秒4というのは、レコード決着だった先週の阪神ジュベナイルフィリーズとほぼ変わらぬハイラップであったが、馬場差を考慮すれば先週よりコンマ3秒遅い決着であっても評価の下がる時計ではない。むしろ、勝ち馬以外の前の組がそっくり掲示板から消えた決着を思えば、相当な性能の違いを示す1分33秒0であった。

 そのサリオス。スプリント戦並みのテンの入りだったが、追っつけてスピードに乗せた鞍上には、このペースで好位を運んでも大丈夫との自信があったように思えた。直線を向いて逃げ馬を交わしたところでは、後続もその差を一気に詰めてきたが、坂を上がってからは逆に突き放しての2馬身半差。テンの速さに加えて、ラストにもしっかりと脚を使っての完勝であった。そのレースぶりや馬格からはマイラーのイメージこそあれ、同じ堀厩舎のモーリスもそうだったように、ある程度の距離までなら能力の違いでこなせるはずであり、来春もどんな走りを見せてくれるのか楽しみである。

サリオス

単勝2倍ちょうどの人気に応えサリオスが優勝(撮影:日刊ゲンダイ)

 2着タイセイビジョンは、序盤が縦長の展開の中で後方から運び、勝負どころから馬群の外目を手応え良く進出。その勢いのままに、直線でも勝ち馬に並びかけようかというシーンはあった。普通の相手であれば完全な勝ちパターンの競馬であり、一頭だけ次元の違う馬がいただけの話だろう。

 3着グランレイは、序盤こそハイペースに付いて行くのがやっとの後方追走だったが、直線で外へ持ち出されてからはなかなかの伸びを見せた。展開もハマったとはいえ、未勝利を勝ったばかりの身でこれだけの脚を使えたのは素質の高さに他ならない。

 4着タガノビューティーは、後方から2着馬の後を追うように進出し、直線でも見せ場を十分に作った。初芝でこれだけ走れば、今後の展望も広がりそうだが、ダートに戻っても大きいところを狙える馬だろう。

 5着プリンスリターンは、中団で流れに乗れていたが、後方待機組も進出してきた4コーナーをスムーズに捌けず、外へ持ち出すのが遅れてしまった。それを考えればよく差を詰めており、マイルの距離も問題はないと思える走りだった。

 レッドベルジュールは、直線を向いても全く反応せず、何かあったのか、と思えたほど。揃って馬群に沈んだデイリー杯2歳S組のレベルを疑うべきかもしれないが、この馬に関してはマイルが距離不足の感も受けた。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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