積極策で混戦を断ったサトノクラウン GI戴冠も時間の問題

佐藤直文 レース回顧
京都記念
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デキ8分での完勝劇 サトノクラウン

 京都は、朝の時点での不良から重にまで回復したとはいえ、東京以上の道悪となり、2分17秒7という決着タイムが示す通り、馬場の適性が明暗を分けたように思える。

 サトノクラウンは、稍重の弥生賞が強い勝ちっぷりだったように道悪適性も高かったと思えるが、それ以上にキレ味を削がれる馬場で積極的に前へ行った鞍上の判断を褒め称えたい。皐月賞で1番人気、ダービーで3着の実力が一枚上だったとも言えるが、惨敗した天皇賞時より良かったとはいえ、それでもデキは8分くらいだった。このあと順調ならば、GI制覇もそう遠くない時期に達成できるはずだ。

サトノクラウン

直線入り口で抜け出して完勝したサトノクラウン(撮影:日刊ゲンダイ)

 2着タッチングスピーチは、いつもよりは前目で運ぶことができたし、キレ味で勝負するタイプであっても道悪をさほど苦にしなかった印象。8キロ馬体が増えていた点にも好感が持て、今後も牡馬と互角の戦いが期待できそうだ。

 3着アドマイヤデウスは、早目に勝ちに動いてのもので、馬場の悪いインを回りながらの好内容だった。昨年もこの時期に重賞を連勝した馬であり、確実に復調を示したと言える。

 4着ヒストリカルは、直線大外から一旦は2着か、と思える伸びを見せた。最後は距離だったかと思えるが、1800~2000mなら、まだまだ重賞戦線で暴れることができる馬だ。

 5着ヤマカツエースは、馬場が悪い中での最内枠だったためか、いつもよりは後ろのポジション。勝負どころから手応え良く進出し、ゴール寸前までは2番手を守っていた。これまた最後は距離かとも思えるが、ここ2走よりも相手が強くなった中で、よく頑張ったと言っていい。

 レーヴミストラルは、重馬場だったアルゼンチン共和国杯でしっかりと脚を伸ばしていただけに、今日の敗因を馬場に求めるのはどうか。むしろ、8着に敗れた金鯱賞もそうだったように、今回は中3週のローテーション。間隔を詰めて使うと良くないタイプかもしれない。 

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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