ベストの策で豪快に差し切り 地力を見せたマジックタイム

佐藤直文 レース回顧
ターコイズS
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56キロでこの豪脚 マジックタイムが大外一気

 重賞に昇格した昨年は、馬券対象馬が全て単勝二桁人気の馬で、3連単では290万円台の大波乱となった一戦。牝馬限定のハンデ戦らしく、オープン特別時代から波乱度の高いレースではあったが、今年は意外にもハンデを背負った実績馬が上位を占める形に。程良い流れとなったことで、地力が問われる競馬となったためだろう。

 マジックタイムは、2走前のように好位で流れに乗ることもできる馬だが、今回はハナからテンに控える策。ただ、今日の流れではこれが大正解で、直線では外が伸びる馬場も味方に付けて豪快に差し切った。やはり、持ち前の瞬発力を生かすには、この形の競馬がベストであり、ルメール騎手もそれをわかった上での見事な騎乗ぶりであった。

マジックタイム

中山のマイルで重賞2勝目をあげたマジックタイム(撮影:日刊ゲンダイ)

 2着レッツゴードンキは、立ち遅れて最後方からの競馬となったが、直線で馬群を割った坂上からの伸びは迫力十分だった。56.5キロのトップハンデを背負っていたという点でも力は存分に示す内容であり、往年のデキを取り戻し、控える競馬を覚えさせた鞍上の努力も実を結びつつあると言える。夏以降はスプリント路線、前走はダートと、試行錯誤も繰り返していたが、やはり芝のマイルが一番合う馬だろう。

 3着カフェブリリアントは、道中は枠なりにインを通って直線で馬場の中ほどへ。そこで前が壁になって追い出しを遅らされたが、最後は力を示す伸びを見せた。これが引退レースであったが、悔いのないキッチリとした仕上げだったものであり、敗れた相手を考えても昨年の1番人気馬に恥じぬ走りであったように思う。

 4着ウキヨノカゼは、中団馬群から直線でスムーズに外目へ持ち出して、一旦は抜け出す見せ場十分の内容。骨折明けの7ヶ月ぶりや56キロのハンデを考えれば、この馬も力はアピールしている。明けて7歳となるが、キャリアはまだ14戦と消耗しておらず、まだまだひと暴れできそうだ。

 5着ウインファビュラスは、ハンデに恵まれた3歳勢の中では最先着だったが、基本的にマイル戦は忙しいタイプだろう。1800mか2000mあたりなら、今日くらいのレベルの相手でも勝負になっていい。

 アットザシーサイドにも同じことが言えるか。オークスはさすがに距離が長かったが、2000mまでは守備範囲と思えるし、器用さや捌きの巧拙が問われる小回りコースも向かない印象。広いコースなら見直しが必要だろう。クロコスミアは、先行馬壊滅の流れでは仕方ないと言えるが、終始ハミを噛んでいて消耗も大きかった。好位で控えて、というタイプではなく、あくまでもハナを切ることが好走条件の馬であり、今後も同型の存在が鍵となるだろう。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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