前走のミスを全て矯正 新たな王者にゴールドドリーム君臨

佐藤直文 レース回顧
フェブラリーS
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叶った夢の続きは海外で ゴールドドリーム

 メンバーを見渡すと、先行争いは激化せず、場合によってはスローペースとの事前の予想もあったが、蓋を開けて見れば伏兵馬がガンガン飛ばす展開。テンの3ハロンは34秒0、1000m通過も59秒0というハイラップは、完全な地力勝負の流れであり、乾き切った今のダートでの1分35秒1は破格の好タイムと言えるだろう。本当に強い馬でしか勝負にならない競馬だったように思う。

 ゴールドドリームは、前走がイレ込んで、出遅れて、掛かって、という形の惨敗だったが、その教訓を生かし、今回はその全てを矯正できていた。道中は実にスムーズに追走できていて、4コーナー手前で馬の行く気に合わせてスッと外へ持ち出したデムーロ騎手の好判断も光ったが、目標になることを厭わずに敢えて早目に抜け出したあたりも、馬の能力を信じていたからこそだろう。最後は際どい勝負となったが、着差以上の強さを示した内容であり、今日のようなペースに対応できたことで、海外での活躍も楽しみになってきた。

ゴールドドリーム

混戦を断ったのは4歳馬のゴールドドリーム(黒帽)(撮影:日刊ゲンダイ)

 2着ベストウォーリアは、これで5戦連続の“シルバーコレクター”であるが、インを回ってコースロスを避け、直線半ばで前が開くと一気に脚を伸ばす、思い描いた通りの競馬だったろう。それでも何かにやられてしまうのは、勝ち味に遅いわけでもなく、弱いわけでもない。最後まで勝ち馬に抵抗した、強い2着であった。

 3着カフジテイクは、4角最後方から大外を回る形。もう少し前のポジションで運べていたら、と言えなくもないが、これが自分の競馬であることは確かだ。この乾いたダートで上がり34秒9というのは驚異的数字であり、持てる力は出し切ったと見ていい。

 4着エイシンバッケンも、同じように後方からよく伸びた形だが、今日のメンバーでこれだけ走れば御の字で、距離にもメドを立てたことで今後の選択肢も広がりそうだ。

 5着ニシケンモノノフは、直線に入って先行グループから一旦は抜け出す見せ場十分の内容。流れを考えても評価でき、これまた距離克服が今後に繋がりそうだ。

 去勢から4戦目でそろそろ走り頃との期待をかけたノンコノユメは、いつもよりは前目のポジションで勝ちに行く構えを見せたが、まだ本来の気合いに欠けていた印象。サウンドトゥルーは、エンジンが点火したのが最後の最後。芝スタートの東京マイルも合わない馬だ。モーニンは、今日の流れでは少し前へ行き過ぎたとも言えるが、それにしてもここまで大きく負けるのは、本調子にないと見るべきだろう。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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