まさに次元の違う伸び ジックリ構えたサンライズノヴァがV

佐藤直文 レース回顧
ユニコーンS
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このコース得意のゴールドアリュール産駒 サンライズノヴァ

 発表は良馬場のままだったとはいえ、9レースの直後から降り出した雨により、少し脚抜きの良いダートに。パサパサに乾いていた9レースとは見た目にも違う馬場となっていた。加えて、やや出負けしたシゲルコングが最内からガンガン飛ばしてハナに行った流れは、前の組には厳しい展開だったと言える。

 サンライズノヴァは、縦長の展開を中団でうまく折り合って、直線で外へ持ち出されるとラストは次元の違う伸びを見せての完勝劇であった。ダートでのここ2戦は凡走と言える内容だったが、少し前で運び過ぎたものであり、新馬勝ちの舞台で当時と同じ戸崎圭騎手がジックリ構えたことで、持てる能力が全開した形だ。ヒヤシンスS勝ちのエピカリスを欠くメンバーだったとはいえ、それでもやっぱり東京のマイルダートはゴールドアリュール産駒、改めてそう思わせる結果となった。

サンライズノヴァ

2着に4馬身差をつけて完勝したサンライズノヴァ(撮影:日刊ゲンダイ)

 2着ハルクンノテソーロは、内枠で課題のゲートもクリアできなかったが、逆にこれで腹をくくることができたか、道中でロスなく立ち回って直線で巧く外へ持ち出した田辺騎手の好騎乗が光った。同じ高木厩舎のサウンドトゥルーを思わせるレース運びでもあり、まだ課題は残るとはいえ僚馬の後を追う活躍が期待できるだろう。

 3着サンライズソアは、人気のリエノテソーロをマークする形で、直線でもキッチリと捉えることができたのだが、今日の流れでは前を追い掛け過ぎたことも確かで、もう少し我慢ができていれば2着馬とは際どい勝負になっていただろう。ただ、勝ちに行った鞍上を責めることはできず、むしろこの馬の力は出し切れていたと思う。

 4着サンオークランドは、初のマイル戦と相手強化で追走に苦しんだものの、直線ではなかなかの伸びを見せた。馬体の良さからも、今後もダート路線での活躍が見込めそうだ。

 5着タガノカトレアは、先行勢には厳しい流れだったことを考えれば上々の粘り。しかも、これがマイルは初距離だった馬であり、1400m以下のダートなら楽に重賞を勝てるレベルだろう。

 リエノテソーロは、厳しい流れだったとはいえ、前にいた5着馬を交わせていない点には不満が残る。ただ、相手にも恵まれて全日本2歳優駿を勝ったとはいえ、本質的にマイルのダートをこなすだけのスタミナに欠けているのではないか。芝の前走にしてもスローだったからキレたと見て良く、今後は非凡なスピードを生かす形へのシフトが望まれるように思う。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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