叱咤激励に応え、遂に叶えたノンコノユメ 去勢効果で6歳戴冠

佐藤直文 レース回顧
フェブラリーS
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連覇を狙った王者の夢を阻む ノンコノユメ

 紙面のコラムでも書いたが、ダートでは直線の長さで日本一を誇る東京コースでも、このレースに限っては先行好位勢が優位の傾向にある。ただ、含水量が少なく例年以上に時計のかかる馬場で、前半3ハロンが34秒1、中間点の4ハロンでもラップが落ちない45秒8では、前に行った5頭が揃って二桁着順に沈んだのも当然と言える厳しいハイペースであった。

 ノンコノユメは、後方から自分の競馬に徹し、先に仕掛けた目標の2着馬に一旦は水を開けられたものの、鞍上の叱咤激励に応えて前を捉え切ったもの。ハイペースに恵まれたとはいえ、後方追走でもいつもより脚を使わされていたことは確かで、底力なくしては成しえない勝利だった。去勢の効果が表れるまでに少し時間を要したが、息の長い活躍ができるのはセン馬の特徴。今後もダート界を牽引する存在としての走りが期待できるだろう。

ノンコノユメ

鞍上の叱咤に応えたノンコノユメが久々のビッグタイトル獲得(撮影:日刊ゲンダイ)

 2着ゴールドドリームは、課題のスタートもこなして折り合いもスムーズ。前が飛ばす流れを4コーナー手前から仕掛けて行って残り300mの地点では完全に抜け出していた。大幅な馬体減は、パドックではうるさい面を見せていたものの、レースでは問題ないと言えるレベル。結果的には仕掛けが早かったのかもしれないが、これは鞍上を責めることはできず、勝ち馬を褒めるべきだろう。評価の下がる負け方ではない。

 3着インカンテーションは、先行争いから一歩引いたグループで、前を見ながら上手な立ち回り。先に抜けた2着馬を追ってアワヤのシーンを作ったが、8歳でもまだまだ一線級と伍して戦える力があることを示したと言える。

 4着サンライズノヴァは、好発を切ったこともあって、いつもよりも前の位置で流れに乗れていた。直線で一旦は勝ち馬と並ぶ形だったが、ハナ差だった前走は斤量が2キロ軽かったもので、同斤量で伸び負けしたのも仕方はなかったか。

 5着レッツゴードンキは、直線で内をスクって見せ場を作ったが、力の要るダートでこれだけ走れば、今後の選択肢がさらに広がったと言えよう。

 テイエムジンソクは、今日のハイペースでは失速もやむなしと言えたが、芝スタートに加えて向正面も直線も長いワンターンの東京コースが合わなかったと見ていい。コーナー4つのコースなら、ハイペースでもここまで大きく負ける馬ではないだろう。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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