新・出世レースの上位3頭 「女王不在」秋華賞での可能性

佐藤直文 レース回顧
紫苑S
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ルーラーシップ産駒同士の接戦制す パッシングスルー

 重賞昇格後の過去3年の連対馬から、ヴィブロス、ディアドラ、ノームコアと後のGI勝ち馬が出ているように、条件級が大半を占めるメンバー構成であっても、上位のレベルはかなり高いレース。桜花賞馬グランアレグリアが短距離路線へ、そしてオークス馬ラヴズオンリーユーの回避も報じられた本番の秋華賞において、ローズSの結果次第では今日の上位馬が主役を演じる可能性もある。

 パッシングスルーは、1000m通過60秒5の平均ペースと言える流れを、オークス2着の1番人気馬をマークする形での追走。勝負どころの3~4コーナーでは先に鞍上の手が動いていたが、直線で馬体が合ってからは抜群の勝負根性を見せ、着差以上に強い勝ち方で、春からの成長ぶりを十分に示したと言える。展開に左右されない自在性もあるだけに、前述したように京都内回りコースでの本番でもかなり期待できるのではないか。

パッシングスルー

非常に際どいゴール前となったが外パッシングスルーが僅かに先着(撮影:日刊ゲンダイ)

 2着フェアリーポルカは、勝ち馬の直後でこれまた前を見ながら流れに乗り、直線でも巧く内をついて一旦は前に出るシーンもあった。勝ち馬と同じルーラーシップ産駒で、同じように一夏越しての成長ぶりを見せた形で、本番でも同じ立ち回りができるようなら楽しみな一頭となる。

 3着カレンブーケドールは、序盤に少し気負いが見られたが、正攻法の競馬で上位2頭には目標とされながらも最後まで食い下がっていた。プラス4キロの馬体以上に次を見据えた仕上げだったことも確かであり、本番に繋がる走りはできたように思う。

 4着レッドベルディエスは、直線では渋太く脚を伸ばしており、今日のところは序盤で流れに乗れなかった分とも言えるが、2000mは気持ち長い馬かもしれない。

 5着フィリアプーラは、勝負どころで同じポジションだった2着馬に直線で突き放される形となったが、速い時計の決着に課題が残る馬であり、もう少し時計がかかって欲しかったところだろう。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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