2頭暴走の展開 力示したクロノジェネシス 8着ダノンは「控えたほうが…」

佐藤直文 レース回顧
秋華賞
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惜敗続きに終止符を ラスト一冠はクロノジェネシス

 前日の超不良馬場から回復が進み、稍重発表での発走となったが、実質は重馬場と言っていい状態。そんな中、序盤で2頭がハナを争っての前半1000m58秒3は、暴走気味のハイラップだったと言えるが、一方で瞬発力を削がれる状況下では中団より前目のポジションが理想に思えた。

 クロノジェネシスは、その理想的なポジションで好位の内目を追走し、4コーナーでは抜群の手応えで前を射程圏に入れた。直線を向いて先団の外へスムーズに持ち出すと、一気に抜け出して勝負を決めたもの。春のGIで示した通りの力を発揮したと言えるが、オークス以来のぶっつけで先を見据えた形であっても、ここまで仕上げてきた陣営も見事であった。

クロノジェネシス

ラスト1冠・秋華賞を制したのはクロノジェネシス(撮影:日刊ゲンダイ)

 2着カレンブーケドールは、勝ち馬を前に見る形で運び、直線でも狭いところを割って伸びる抜群の勝負根性を見せた。最後に突き放されたのは相手が一枚上だっただけであり、いずれはタイトルに手が届く馬だろう。

 3着シゲルピンクダイヤは、好位で運んだ前走とは違って後方で脚を溜める本来の競馬。ただ、良馬場ならば届いていたかもしれないが、今日の馬場ではここまでが精一杯だったか。

 4着シャドウディーヴァは、これまたジックリと脚を溜める競馬で巧く噛み合ったもの。改めて世代牝馬でトップレベルの力があることを示した。

 5着ビーチサンバは、作戦通りの逃げだったにしろ明らかにオーバーラップだった。ただ、それでも掲示板を確保したあたり、能力自体はアピールできたように思う。

 ダノンファンタジーは、今日のような馬場が合わなかったのは確かだとしても、前目で運ぶ競馬よりも控えて末脚を生かす形の方がいいのではないかと思える。エスポワールは、強い内容で古馬を相手に条件戦を勝ち上がってきたとはいえ、春の実績馬と伍して戦えるまでの力は付け切っていなかったか。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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