「能力なしではできない」 タイセイビジョン、1600mの距離は…

佐藤直文 レース回顧
京王杯2歳S
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直線で一気に弾けてレコードV タイセイビジョン

 従来の記録をコンマ4秒も上回る1分20秒8のレコード決着となったが、今の東京が高速化しているとはいえ、この時計で駆けることができるのは能力なしではできない芸当だ。従来のレコードを上回った2着馬も含めて、上位2頭は性能の高さを示したと言える。

 タイセイビジョンは、前走が1200m戦だったこともあってか、序盤は掛かり気味だったが、ルメール騎手が巧く宥めて中団後方からの追走。直線を向いて、前にスペースが開くと一気に突き抜けた形だが、洋芝の函館2歳Sでも見せた強烈な決め手は、むしろ高速馬場でこそ生きたと言える。今日の走りからは、1600mでも全く問題はなさそうで、暮れの朝日杯FSでは有力の一頭となるだろう。

タイセイビジョン

人気のタイセイビジョンがレコード勝ち(撮影:日刊ゲンダイ)

 2着ビアンフェは、スタートを決めて外目の枠からスッとハナへ。初の1400mでも最後までスピードに衰えは見せなかったが、前述したように従来のレコードを上回ったのなら、これは相手が悪かっただけだ。ただ、更なる距離延長には控える競馬などの課題があると思えるし、距離も1400mくらいまでのタイプかもしれない。

 3着ヴァルナは、直線半ばからインに潜り込んでよく脚を伸ばしたが、このあたりはスミヨン騎手の好判断だったか。少し追走に余裕がなかったあたり、もっとゆったりとした流れが理想であり、距離が延びてのタイプだろう。

 4着グランチェイサーは、好位追走から勝ちに行っての内容は評価でき、シンガリ負けの前走が度外視できる一戦だったことを証明したと言える。今後の成長次第では、重賞戦線でも活躍できるだけの器だ。

 マイネルグリットは、好位追走から直線で開いたインへ。そこから全く伸びなかったが、マイルで勝っている馬だけに距離の問題ではないだろうし、現時点でちょっと敗因はわからない。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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