「とてつもない馬が出てきた」 歴代のダート王者との比較でも…

佐藤直文 レース回顧
チャンピオンズカップ
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無傷のままダート界を統一 クリソベリル

 インティが刻んだ前半1000m60秒8のラップは、早過ぎず遅過ぎずの絶妙と言える数字で、上がりも35秒台でまとめたのなら普通は逃げ切っていい展開だった。ただ、それを好位でピタリとマークしていた上位2頭に屈したのはある意味で仕方なかったろう。良馬場で1分48秒5の決着タイムも、実質はレコード級の数字であり、ハイレベルの戦いだったことは間違いない。

 クリソベリルは、道中はインティの直後をリズム良く運んで、直線では突き放されそうになりながらも食らいつき、最後は2頭の間を割って力強く伸びたもの。戦前はキャリアの浅さや古馬一線級との初対決を危惧する向きもあったが、これは歴代のダート王者との比較でもトップクラスではないかと思えるほどの強さであり、プラス11キロの馬体もそのまま成長分と言えただろう。とてつもない馬が出てきたものだ。

クリソベリル

無傷の6連勝でクリソベリルが(赤帽)チャンピオンに(撮影:日刊ゲンダイ)

 2着ゴールドドリームは、勝ち馬とは外に並ぶ形で運び、直線を向いて馬場の中ほどに進路を取り、外から捻じ伏せる理想的な競馬。目標とした逃げ馬はキッチリと捉えたものの、内から勝ち馬にあの脚を使われては抵抗できなかったのも仕方はない。

 3着インティは、絡んでくる馬がいないメンバー構成でもあったが、やはりスタートを決めて単騎で逃げる形なら、気負うところも見せずに力を出し切れる馬であろう。

 4着チュウワウィザードは、スタート直後に位置を取りに行く構えこそ見せたが、結果的には上位2頭より一列後ろのポジションに。その分だけ、直線でも捌きに手間取って脚が余っていた。勝ち馬のポジションを取れていれば、チャンスはあったかもしれない。

 5着キングズガードは、後方から自分の競馬に徹しての直線勝負で、8歳という年齢を感じさせない脚を見せたが、やはりこの相手で勝ち負けになるにはよほど展開の助けがないと厳しいだろう。

 オメガパフュームは、この馬としては前と言える中団で流れに乗れていたが、本来はポジションを上げたかった3~4コーナーで少し付いて行けなかった。結果的に脚を溜めることができなかったと言えそうだ。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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