武豊で鮮やかデビューも「未来予測が難しい」オルフェ産駒ギベルティ

優馬2歳馬チェック

後続につけ入る隙与えず ギベルティ

12/22(日) 中山5R 2歳新馬 芝1600m外
ギベルティ 牡 馬体重:524kg
★★★★★ 5点
騎手:武豊 厩舎:(美) 小島茂
生産:ダーレー・ジャパン・ファーム
馬主:ゴドルフィン
父オルフェーヴル
母スプリングレイン(Dubai Millennium)

好スタートを決めて先行態勢、ハナは外から来た馬に譲って自身は2番手から。3角過ぎにその逃げ馬が後退すると、先頭に替わって立ち、そのまま押し切ってしまった。緩い流れで展開が向いた面はあるが、最後まで後続につけ入る隙を与えない末脚。将来性を感じさせる勝ちっぷりだった。

ギベルティ

3番人気だったギベルティが早目先頭から押し切りV(撮影:日刊ゲンダイ)

馬体診断

520キロ台の大型馬だが、仕上がり良く映り、全体的なシルエットも良い。気性の激しい父の産駒だが、程よい前向きさがある位で気難しいタイプではなさそう。柔らかさがあって距離は延びても良さそうだが、パワータイプという印象も受けるだけに、力の要る馬場やダートも良さそう。

血統診断

母スプリングレインは未出走馬だが、血統背景は素晴らしく、祖母ストームソングはBCジュベナイルフィリーズの勝ち馬。本馬の従兄姉には欧州の長距離GIを3勝、凱旋門賞でも3着に好走したオーダーオブセントジョージ、日本のGIIフローラSを勝ったミッドサマーフェアがいる。伸びしろ十分の血統で、可能性も様々ありそうだ。

馬券の狙い目→完成は先だが素質は十分。距離延長OK、力の要る馬場やダート替わりも面白そうで、いつが狙い目か、どのような条件が最適か、未来予測が難しいタイプ。