キングストンボーイに★7つ その期待度は引退した兄以上?

優馬2歳馬チェック

粗削りな走りでデビューV キングストンボーイ

8/16(日) 札幌5R 2歳新馬 芝1800m
キングストンボーイ 牡 馬体重:492kg
★★★★★★★ 7点
騎手:ルメール 厩舎:(美)  藤沢和
生産:田上徹
馬主:吉田和美
父ドゥラメンテ
母ダイワパッション(フォーティナイナー)

ややアンバランスな発馬だったが、行きっぷりは良くなだめつつ中団の外目を追走。緩い流れで上がり3Fのスパート勝負、4角で外から進出すると、内を捌いた2着馬をゴール前でキッチリと捉えてみせた。着差はクビ差と僅かだが、3着には7馬身差。直線でフラフラするシーンがありながら、余力十分の末脚での完勝劇。まだまだ粗削りだが将来が楽しみな1頭。

馬体診断

まだ全体的に余裕残しの馬体だが、ボリュームたっぷりで脚捌きの力強さもなかなかのモノ。身のこなしが柔らかく、気性面が変にウルサイということもなさそうで、距離の融通は利きそう。直線でフラついたりした点は気になるが、馬体に芯が入ってくれば問題ない。

血統診断

先日引退が発表されたエポカドーロの半弟。エポカドーロは皐月賞を勝ち、ダービーでも2着に好走した。母ダイワパッションは未勝利から4連勝でフェアリーS、フィリーズレビューと2つの重賞勝ち。脚質的には快速で鳴らした母の影響がやや強いが、距離適性は父の影響が強いのがこの血統の特徴のひとつ。ある程度、完成時期も早いはずで、クラシック戦線への期待も十分。

将来性まとめ→2000m前後を中心に、対応する条件は幅広いタイプ。まだ課題は残しているが、クラシック向きの血統でもあり、楽しみな存在。