母の届かなかったＧIタイトル獲得か 「千四馬」止まりか　アヴェラーレに★７つ

母から託された夢の実現を　アヴェラーレ

10/31(土) 東京5R 2歳新馬 芝1400m
アヴェラーレ　牝　馬体重：424kg
★★★★★★★　7点
騎手：ルメール　厩舎：(美)木村
生産：ノーザンファーム
馬主：シルクレーシング
父ドゥラメンテ
母アルビアーノ（Harlan’s Holiday）

やや出遅れ気味のスタートだったが、すぐに流れに乗って中団から。直線に向いても進路がなく、少し外に弾かれるシーンもあったが、残り300ｍで前が開くと末脚一閃。アッサリと前を捉えて鮮やかな差し切りＶ。反応の良さ、瞬発力の高さなど、水準以上の素質があり、このレースぶりなら距離やコースも問わず安定して力を発揮できそうだ。

際立つ末脚でアヴェラーレがデビュー戦を快勝

馬体診断

母は500キロを超える馬だったが、初仔ということもあってか420キロ台と小柄。ただ、決して非力には映らない。スッキリ仕上がっていながらも造りはシッカリとしている。気性面やレース運びも含めると距離は延びても対応できそうだが、体型的には1400ｍ位がベストにも映る。欲を言えばもうひと回り成長が欲しい所でもあるが、そこは長い目で見たい。

血統診断

母アルビアーノはフラワーＣ、スワンＳを勝ち、ＧIではＮＨＫマイルＣ２着や高松宮記念３着がある強豪馬で、500キロ以上の馬体重をデビューからキープしていた大型馬でもあった。その母の半妹CovfefeはＢＣフィリー＆メアスプリントを制し、昨年の米３歳牝馬チャンピオンになった。父ドゥラメンテは皐月賞＆ダービーの二冠馬だが、初年度産駒の距離適性は現状様々。母系の血統を踏まえると、やはりマイル以下の印象もある。

将来性まとめ→操縦性と決め手に優れ、切れ味の生きる馬場なら条件を問わず走れそうなタイプ。将来的には1400ｍのスペシャリストに…という可能性もあるか。