「怪物」府中に現る!?　33秒４の末脚爆発ドゥラドーレスに★８つ

驚異の決め手を披露した　ドゥラドーレス

11/７ (日) 東京５R ２歳新馬 芝1800m
ドゥラドーレス　牡　馬体重：480kg
★★★★★★★★　８点
騎手：丸山元気　　厩舎：(美浦)宮田敬介
生産：ノーザンファーム
馬主：吉田勝己氏
父：ドゥラメンテ
母：ロカ（ハービンジャー）

　出遅れて後方から折り合い重視で道中は進め、ジックリと脚をタメる形。直線で徐々に外に持ち出され追われると、ストライドの大きい豪快なフットワークでグングン伸びて、正攻法の勝ちパターンで運んだ素質馬ベストフィーリングをゴール前でキッチリと捉えてみせた。上がり３Ｆはもちろんメンバー最速だが、33秒４の数字が示す通り爆発力は十分。初戦のレース振りからまだ器用さこそ一息だが、ストライドを伸ばした時のパワフルなフットワークと機敏さは、母譲りの素質を感じさせた。先々はクラシック路線も意識させるような、強烈なインパクトを残す勝ちっぷりだったといえよう。

大物感のある勝ちっぷりを披露したドゥラドーレス。秘める力はかなりのモノ！

・馬体診断
　まだ馬体はゆったりとした造りで完成途上な印象、常歩では非力さも感じたため、これから成長してくれば更なるパフォーマンスアップが期待できる。背中が長くトビが大きいため、ストライドを伸ばせる広いコース形態が現状は合っている。成長と共にトモがパンとしてくれば、課題の一つであるスタートも改善してきそう。馬体の造りからも折り合いさえつけば、距離の融通は利くタイプに映る。

・血統診断
　父はドゥラメンテ。母ロカは新馬戦を圧巻のパフォーマンスで勝ち、阪神ＪＦでもキャリア１戦の身で１番人気に推されたほどの素質馬だった。その後は重賞で好戦するも勝ち星を重ねることはできなかったが、祖母（ドゥラドーレスから見て３代母）にウインドインハーヘアの名があるように牝系は一流。その母の仔が素質を開花させる可能性は十分ありそうで、血統的にもまだまだ奥のありそうな好素材。

【将来性まとめ】→ 馬体はまだ完成途上でも、搭載しているエンジンは相当なモノを感じさせる。負かした２着馬も陣営がかなり期待している馬で決してメンバーに恵まれた訳ではなく、これなら重賞、はたまたＧＩでも…と思わせる勝ちっぷりだった。今後の動向からも目が離せない！