「あっさり連覇」オーソリティは、昨年より強くなっているのか?

佐藤直文 レース回顧
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もう一つ上のステージでも オーソリティが横綱相撲

 ハンデ重賞における連覇は、実は結構ハードルが高い。勝った翌年は当然ながらハンデも増えることとなり、各馬にマークされる立場となろう。3歳で54キロのハンデだった昨年の勝ち馬が今年課せられたのは、一気に3.5キロ増えたとはいえ57.5キロ止まり。競走馬としても充実の時期と言える4歳秋にこの斤量はけっして酷量ではなく、まさに負けられない一戦だったと言える。

 そのオーソリティ。昨年よりコンマ8秒遅い決着タイムが示す通り、ゆったりとした流れの中を好位3、4番手でピタリと折り合う形。直線を向いて抜け出したところで、外から2着馬が馬体を併せようと迫ってきた時も手応えは十分に残しており、あっさりと突き放しての完勝だった。半年ぶりの骨折明け、というのは昨年と全く同じ臨戦態勢だったが、プラス12キロでも太目感は全くない好仕上りだったもので、昨年以上にパワーアップを果たしていた印象。今ならもう一つ上のステージでも好勝負を演じることができるはずだ。

オーソリティ

1番人気の支持に応えてオーソリティが連覇達成

 2着マイネルウィルトスは、中団で流れに乗って、直線では目標を相手に勝ちに行く競馬。2000mを超える距離は今回が初めてだったが、勝ち馬に突き放されてからもしっかりと脚を使っており、長い距離への適性を十分に示したと言える。

 3着フライライクバードは、勝ち馬の直後でうまく流れに乗り、その差は最後に広げられたとはいえ、古馬になって初めての重賞でここまで走れば、今後が楽しみだろう。

 4着レクセランスは、これまで順調に使い込むことができなかった馬だが、叩き2走目で十分な上積みを見せた形。

 5着ディアマンミノルは、自分の競馬に徹したと言えばそれまでだが、今日の流れで後方から外を回って、というパターンではあまりにも厳しすぎた。今後はもう少し流れに乗る競馬ができるかどうかが課題となるだろう。

 アンティシペイトは、少し掛かり気味だったとはいえ、今日のペースを前で運んでの8着という結果は、まだ力不足と言わざるを得ない。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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