台風の目はキズナを負かしたあの2頭 春の天皇賞は今年も荒れる?
天皇賞(春)
3連覇を目論んだフェノーメノが離脱し、GI馬は3度目の正直を狙うゴールドシップと復活を期すキズナの2頭だけ。メンバー的には虎視眈々と戴冠を狙う馬が顔を揃えた印象。まずは過去10年間の前走別成績を並べてみる。
前走レース | 天皇賞 成績 |
天皇賞 連対率 |
日経賞 | 〔3.5.3.37〕 | 16.7% |
阪神大賞典 | 〔3.0.3.45〕 | 5.9% |
大阪杯 | 〔2.3.2.15〕 | 22.7% |
大阪ハンブルクC | 〔1.1.1.21〕 | 8.3% |
京都記念 | 〔1.1.0.4〕 | 33.3% |
ドバイWC | 〔0.0.1.1〕 | 0.0% |
1~3着馬の8割は日経賞・阪神大賞典・大阪杯から出ているが、率でみると阪神大賞典組はやや心もとない。その原因はレースの性質にあると考え、過去5年分の天皇賞の平均ラップと、同期間のそれぞれのステップレースの平均ラップを書き出してみた。
前半6F | 後半6F | 上がり3F | |
天皇賞(春) | 61.2 | 59.8 | 35.2 |
阪神大賞典 | 62.4 | 61.2 | 36.5 |
日経賞 | 61.6 | 60.8 | 36.0 |
大阪杯 | 61.3 | 59.0 | 35.2 |
春の天皇賞は3200mという距離の割に、阪神大賞典よりも日経賞や大阪杯に近いレースの質である。そして今年の各ステップレースがどうだったかと言うと、
前半6F | 後半6F | 上がり3F | |
阪神大賞典 | 60.4 | 60.5 | 35.9 |
日経賞 | 59.9 | 58.6 | 35.1 |
大阪杯 | 61.1 | 61.8 | 37.1 |
不良馬場だった大阪杯の時計がかかったのは当然だし、日経賞は時計が出やすかった中山で行われたにしろ、優秀なラップだといえる。阪神大賞典は例年よりもテンと終いの引き締まったレースになった。そこで今回は阪神大賞典にスポットを当ててみたい。
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