【フェブラリーS回顧】「完勝と言える」コスタノヴァ 東京以外では? フォーエバーヤングとの対戦は?

佐藤直文 レース回顧
フェブラリーS

東京無双の新王者 次は何処へコスタノヴァ

 異国での熱き戦いを見届けて半日後、国内組の頂上決戦も負けず劣らず熱かった。半マイル47秒2の適度な流れでの瞬発力比べを鮮やかに抜け出して、黄金世代の4歳勢を抑えた東京無双の新王者。いずれは訪れるフォーエバーヤングとの戦いも楽しみでならない。

 そのコスタノヴァ。課題とも言われてきたレース間隔を詰めての競馬、初の中2週でも状態面に狂いはなかった。スタートこそ安目を売ったが、すぐに挽回して中団をキープできたあたりが持って生まれたハイセンス。直線では早目に抜け出した分、最後は詰め寄られたものの完勝と言える内容で、キング騎手のソツのない手綱捌きもまた見事だった。今日の上手な立ち回りを考えると、東京以外の舞台でも難なくこなせると見ていいだろう。

コスタノヴァ

2番人気コスタノヴァが得意の舞台でGI初制覇

 2着サンライズジパングは、4コーナーでは後方の厳しい位置取りだったが、インをついた鞍上の好判断もあってよく差を詰め、力は十分に示した。

 3着ミッキーファイトは、直線で外から4着馬と併せる形で差を詰めたが、速い上がりが求められる競馬で、ここまでが精いっぱいだったか。

 4着ペプチドナイルは、昨年とは違って控える形だったが、7歳という年齢を考えても立派な走りだった。

 5着エンペラーワケアは、3ヶ月半ぶりでプラス12キロ。坂路で速い時計は出ていたが、今ひとつ攻め切れず、今日のところは状態面の問題と見ていいだろう。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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