ドゥラメンテの二冠に黄信号 データが導き出した第82代ダービー馬とは…

【データで勝つ!重賞レース完全攻略】
皐月賞のドゥラメンテは確かに強かった…。しかし、死角がないわけではない。データが示したダービー馬は皐月賞で敗れたあの2頭。そして一発逆転の最終R、目黒記念も掲載中。

重賞データ攻略
日本ダービー目黒記念

日本ダービー

 過去10年間の結果をもとに、まずは勝ち馬について検討していきたい。

<勝ち馬のポイント(過去10年)>

  • 重賞勝ちの実績(全馬)
    →重賞2勝以上馬〔7.3.2.16〕 重賞1勝馬〔3.7.4.58〕
  • 前走から乗り替わっていない(全馬)
  • 前々走で連対(全馬)
  • 1番人気馬が5勝、1~3番人気で9勝
  • サンデーサイレンス直系産駒が7勝
  • 全くサンデーサイレンスの血が入っていない馬が3勝
  • キングカメハメハ産駒はダービーで〔0.1.1.10〕
  • デビューが年明けだった馬は〔0.0.0.15〕

 以上のポイントを踏まえると、◎サトノクラウン、○リアルスティールという結論に。1番人気が予想されるドゥラメンテだが、懸念はキングカメハメハ産駒であるという点。同馬の産駒は東京芝2400mで〔14.9.9.94〕、GIで2勝という成績だが、オークスのアパパネは同着での1着、JCのローズキングダムは繰り上がりでの1着と、純然に勝ち切ったとは言い切れない。ドゥラメンテに対してネガティヴな点をもうひとつ挙げるなら、東京コースで〔2.2.0.0〕ではあるが、敗れた2戦もともに東京コースであるということ。皐月賞のパフォーマンスは流石ではあったが、評価は▲にとどめたい。

皐月賞からの巻き返しを図るサトノクラウン(撮影:下野雄規)

皐月賞からの巻き返しを図るサトノクラウン(撮影:下野雄規)