キタサンブラックは敗色濃厚? 天皇賞(秋)を勝つための条件×5
年内での引退が発表された古馬の大将格キタサンブラック。それを宝塚記念で破ったサトノクラウン。中距離路線の頂上決戦と呼ぶに相応しいメンバーが揃い、データ班も腕の見せ所だ。
脂の乗った4~5歳馬が中心
オークスを勝った3歳牝馬ソウルスターリングの参戦もあって、どこからでも勝負になりそうなメンバーとなった今年。ただ、レースの傾向としては断然、4~5歳馬が優勢である。
年齢別成績(過去10年)
3歳〔0.2.2.9〕
4歳〔4.6.2.30〕
5歳〔5.2.4.35〕
6歳〔0.0.2.29〕
7~8歳〔1.0.0.38〕
6歳以上となると、8歳で勝利したカンパニーを除けば3着が最高。3歳馬も連対率・複勝率は悪くないが、あくまでも相手候補ならといったところか。
毎日王冠組VS.宝塚記念組
この天皇賞(秋)を皮切りに、ジャパンC~有馬記念と続く秋の古馬中長距離路線。ゆえに有力馬はタイトなローテーションを避けて、ここが秋緒戦というケースも多い。
前走レース別成績(過去10年)
毎日王冠〔5.4.4.46〕
宝塚記念〔2.3.1.14〕
札幌記念〔2.0.1.11〕
京都大賞典〔1.0.0.15〕
オールカマー〔0.0.0.27〕
中心は毎日王冠組と宝塚記念組。それに時折、札幌記念組が顔を出すパターン。京都大賞典組は一昨年にラブリーデイが勝ったものの、それ以外は一息。オールカマー組も過去10年で4着が最高という事を考えると、上記の3ステップを軸に考えたい。
勝利への条件は…
過去10年の勝ち馬の共通点を洗い出していくと、以下の通り。
天皇賞(秋)1着馬のポイント
- 前走2着以内(10頭中8頭)
- GI勝ち馬(10頭中6頭)→8歳馬カンパニーを除けば例外の3頭はGI3戦以下
- GII以上で勝利経験(10頭中8頭)→例外2頭は前走の毎日王冠で2~3着
- 東京の芝で1着(10頭中9頭)
- 本年の4着以下が2回まで(10頭中10頭)
上に挙げたポイントを全てクリアしたのは、サトノアラジン、サトノクラウン、ネオリアリズム、リアルスティールの4頭。このうちサトノアラジン、ネオリアリズムは6歳馬なので、連軸候補にはサトノクラウンか、リアルスティールとなる。
◎にはリアルスティールを指名。当レースは過去10年で関西馬が8勝という点も後押しするが、本馬は昨年の2着馬。過去を振り返ると、ウオッカやエイシンフラッシュ、ジェンティルドンナなど、リピーターの活躍が目立つレースでもある。敗因が分かっているとはいえ、過去2年が17着、14着のサトノクラウンよりも信頼度は上だろう。
前走惨敗のキタサンブラックは…
宝塚記念で9着に惨敗したキタサンブラック。その取捨が問題だが、2014年には同じく宝塚記念9着からジェンティルドンナが2着に巻き返しており、2009年にはスクリーンヒーローが宝塚記念5着→天皇賞(秋)2着。どちらも実績馬だが、キタサンブラックとの共通点といえば「前年のジャパンC勝ち馬」という点。
前年の年度代表馬、という側面では過去10年で3着、4着、2着、1着。キタサンブラックは休み明けの成績が〔4.1.0.0〕と、使い込むよりも一発目の方が走るタイプでもある。ここは相手候補にしっかりとマーク。
天皇賞(秋)5勝を誇る藤沢和厩舎
オークス馬ソウルスターリングも前走の敗戦によって難しい取捨選択を迫られている1頭。ただ、藤沢和厩舎はこの秋の天皇賞で通算〔5.4.2.14〕。それも1桁人気馬に限れば〔5.3.1.5〕とかなりの信頼度である。
天皇賞(秋)における3歳牝馬は意外にも好成績で、馬券に絡んだのは同厩の先輩ダンスインザムード(2004年13番人気2着)のみだが、他の2頭は8番人気4着、17番人気4着。毎日王冠で1番人気だった馬が過去10年で〔1.2.1.4〕と半数が馬券に絡んでいることからも、押さえておきたい1頭。
結論
◎リアルスティール
○サトノクラウン
△サトノアラジン
△ネオリアリズム
△キタサンブラック
△ソウルスターリング
菅TM
11/17(日)福島3R
払戻金 38万4900円
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小野智TM
11/17(日)東京2R
払戻金 28万7300円
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土屋(競友)
みやこS(GIII)
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三代川(編集)
秋華賞(GI)
払戻金 47万8800円
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