出走馬それぞれに一長一短のデータ 難しい天皇賞(春)の結論は?
例年よりも小粒なメンバー構成になった春の天皇賞。唯一のGI馬シュヴァルグランが貫禄を示すのか、前哨戦を勝ったレインボーライン、ガンコといった勢力の出番か。新しい長距離王はどの馬?
基本的には6歳まで
過去10年で1番人気馬が〔1.0.1.8〕、唯一の勝利は昨年のキタサンブラックというレース。混戦模様のメンバー構成だけに、波乱の気配も漂う。
年齢別成績(過去10年)
4歳〔3.1.5.35〕
5歳〔4.5.1.39〕
6歳〔3.2.2.26〕
7歳以上〔0.2.2.44〕
9連対の5歳馬が少しリード。7歳以上は基本的に割引き。馬券に絡んだのはカレンミロティック(15年3着、16年2着)の他に外国馬のレッドカドー、前年の勝ち馬マイネルキッツといった面々。
乗り替りの有無も1つのポイントで、前走から継続騎乗の場合〔7.8.9.76〕、前走から乗り替りがあった場合〔3.2.1.68〕と、かなり成績が落ちる。
4角5番手以内が条件
過去10年の脚質別の成績は以下の通り。
脚質別成績(過去10年)
逃げ〔2.0.0.10〕
先行〔3.6.5.20〕
差し〔4.4.5.67〕
追込〔0.0.0.45〕
捲り〔1.0.0.2〕
開催2週目の馬場状態ということもあってか、追込み脚質は明らかに割引き。4角の位置取りで見ると、4角先頭の馬が〔3.1.2.4〕、4角5番手以内が〔9.7.6.37〕に対して、4角7番手以下になると〔0.3.4.103〕。連対の条件としては4角5番手以内が理想。
臨戦過程に偏りはない
次にステップ別の成績を見てみよう。
前走レース別成績(過去10年)
日経賞〔3.3.2.44〕
阪神大賞典〔3.2.4.48〕
大阪杯〔3.3.2.10〕※GI・GII合算
京都記念〔1.1.0.3〕
ダイヤモンドS〔0.1.0.12〕
好走率で言えば大阪杯組が複勝率40%超と一歩リードしているが、日経賞・阪神大賞典・大阪杯の3ステップが見事なまでにほぼ互角。
日経賞組は前走2着以内なら〔2.3.2.9〕という成績。2014年1着のフェノーメノは日経賞5着から当レースを勝ったが、基本的には前走2着以内が条件。今年のメンバーではガンコ、チェスナットコートがクリア。
阪神大賞典組はやや傾向にバラつきはあるものの、前走1着馬が〔2.0.3.5〕と半数が馬券対象に。また、前走2着以下からの好走馬4頭には前年のGIで2~3着、もしくは前年の京都大賞典2~3着の実績があった。この組ではレインボーラインとクリンチャーが候補に。
大阪杯組は馬券に絡んだ8頭全てが前走5番人気以内。また、前走3着以内なら〔3.2.2.3〕と高い好走率を誇る。シュヴァルグランは大阪杯4番人気だが、13着と大敗。ややトーンは下がる。
実績面で問われる3つのポイント
過去10年の連対馬の距離実績について調べると、3000m超のレースで3着以内があったのは20頭中14頭。ただし、勝ち馬10頭中4頭は距離実績のなかった馬。大阪杯組の好走例が多いことも考えると、距離実績の有無は一概に必須とも言いづらい。
天皇賞(春)連対馬のポイント(過去10年)
- GI3着以内(20頭中16頭)
- GII勝ち(20頭中16頭)※全馬にGII連対実績
- 京都芝外回りで連対(20頭中15頭)
そこでポイントになるのが以上の3点。それも踏まえると、◎はレインボーライン。脚質面がネックになりそうだが、前走が早目に動いて4角4番手からの勝利。今回のメンバーならGIに手が届いても不思議はない。○クリンチャーは乗り替りが発生したことがマイナス材料。とはいえ実績面のポイントもすべてクリアしており、侮れない。
日経賞でワンツー決着のガンコ、チェスナットコートは今回が初のGI挑戦というのがマイナス材料も、日経賞好走の勢いを加味して押さえに。シュヴァルグランは前走大敗が気になるが、実績面はすべてクリア。3000m超で〔1.2.1.0〕、当レースで2着、3着の実績は無視できない。
結論
◎レインボーライン
○クリンチャー
△ガンコ
△チェスナットコート
△シュヴァルグラン
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