エアグルーヴ孫娘を退けた！ 「これは走る」フィリオアレグロ

兄はサトノクラウン　目指すはクラシック戦線　フィリオアレグロ

10/19(土) 東京5R 2歳新馬 芝2000m
フィリオアレグロ　牡　馬体重：472kg
★★★★★★★　7点
騎手：Ｍ．デムーロ　厩舎：(美) 堀
生産：ノーザンファーム
馬主：サンデーレーシング
父ディープインパクト
母ジョコンダ2（Rossini）

レースはエアグルーヴの孫娘で藤沢和厩舎＆ルメールＪがタッグを組むレッドルレーヴとの一騎打ちに。先に抜け出した本馬にレッドルレーヴが迫る、という構図だったが、結局は最後まで抜かせずに半馬身差でデビュー勝ち。相手が最内枠だったのに対し、こちらは大外枠。その分のロスや目標になる形だった事を踏まえると、着差以上の評価ができる。

見応えのある新馬戦を制したのはサトノクラウンの弟フィリオアレグロ（撮影：日刊ゲンダイ）

馬体診断

一目見て「これは走る」と確信せざるを得ないシルエット。まだ成長の余地、特にトモ回りは筋肉を付ける余地がありそうで、パドックで馬っ気を出したりと気性面の若さもある。シッカリとした骨格の持ち主で踏み込みも力強い。折り合いに問題もなさそうで、距離の融通も利きそうだ。

血統診断

本馬の半兄サトノクラウンは宝塚記念と香港ヴァーズを制した名競走馬。気難しいタイプでもあったが、切れ味鋭い末脚を武器に中長距離で活躍した。母父Rossiniをはじめ、母系は短距離系の血統が目立つが、半兄ポンデザールは2400ｍ～2600ｍで４連勝、全兄サトノヴィクトリーはダート2400ｍで２勝と、長距離での活躍が目立つ。皐月賞・ダービー戦線での活躍に期待したい。

馬券の狙い目→2000ｍ～2400ｍを中心とした条件に適性。兄サトノクラウンほどの爆発力は微妙だが、安定感があり経験を重ねればクラシック路線でも楽しめそうな素質馬だ。