リアルスティールはバッサリ! 二冠馬不在の菊花賞をデータで一刀両断

【データで勝つ!重賞レース完全攻略】
春の実績馬達は帯に短し襷に長し…。3000mの長丁場にぴったりハマったのはリアファルで…。大混戦必至の富士Sは馬券妙味タップリの極穴をピックアップ!

重賞データ攻略
菊花賞富士S

菊花賞

 二冠馬ドゥラメンテが不在、というのはもう聞き飽きた位だが、今年の菊花賞はそういう年である。ちなみに、ここ10年で皐月賞馬・ダービー馬がともに不在の年は3回。2008年は神戸新聞杯3着のオウケンブルースリ、2010年も同じく神戸新聞杯3着のビッグウィークがそれぞれ重賞初制覇で戴冠。2013年は春の二冠で連続2着と苦杯を舐めたエピファネイアが意地を見せた。

 どの年も1000万からの臨戦馬や1000万→神戸新聞杯というローテの馬が馬券に絡んでいるが、その傾向はその他の年ともそう変わらない。というわけで、今回は神戸新聞杯・セントライト記念・前走1000万の3組について考えていこう。(データの検証期間は10年間)

神戸新聞杯組〔9.7.5.47〕

1着馬〔4.2.0.3〕
2着馬〔1.2.0.5〕
3着馬〔4.1.2.3〕
4着以下〔0.2.3.36〕

 とにかく圧倒的なのが神戸新聞杯組。2007年以前は2000mで行われており、9年前は中京芝2000m、10年前は阪神芝2000mでの開催だったが、どちらの年も1~4着までをこの組が独占しており、条件云々というよりかは出走馬のレベルが単純に高いと言うこともできる。

 データ的には上位入線馬から買えば一安心という結果なのだろうが、神戸新聞杯で1番人気に推されながら敗れた馬は過去10年で3頭。それが4着、8着、15着という結果である。1番人気で2着に敗れたリアルスティールにはやや不安要素があるのではないだろうか。3着馬のトーセンバジルは出走を回避しており、ならば順当に勝ち馬のリアファルを拾うのがベター。

 4着以下の馬について探ってみると、神戸新聞杯で2~3番人気か、京都の外回りコースに実績があることの2点、そのどちらかがあれば買える。アルバートドックは白百合S1着&京都新聞杯3着。マッサビエルは神戸新聞杯で2番人気。タガノエスプレッソは京都の外回りで2戦2勝、デイリー杯2歳S勝ちがある。穴で狙うなら十分に妙味のある馬たちだ。

セントライト記念組〔0.2.2.42〕

 馬券に絡んだ4頭の共通点はセントライト記念3着以内であること。ただし、セントライト記念1着馬は7頭が出走して3着が1回のみ。2007年3着のロックドゥカンブはセントライト記念1番人気1着→菊花賞1番人気3着。その他の6頭はすべて本番で4番人気以下の馬。

 セントライト記念を勝つような適性を持つ馬が本番でも勝負になるためには、「本番でも上位人気に推される」=「不安要素が少ない」ということ。今年の勝ち馬キタサンブラックはこの点から消しとしたい。となると、この組から押さえるべきは2~3着のミュゼエイリアンジュンツバサ

 特に、ミュゼエイリアンは昨年3着のゴールドアクターと同じスクリーンヒーロー産駒。ロベルトの直系は2013年1着のエピファネイア、2012年2着のスカイディグニティと、3年連続で馬券対象になっている。一族にはエリンコート(オークス)、コスモメドウ(ダイヤモンドS)、コンデュイット(BCターフ連覇、キングジョージ6世&QES、英セントレジャー)など、ステイヤーがズラリと揃っている血統なのも魅力的だ。

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