1.8億円馬の意外な資質　ロードカナロア産駒の菊花賞制覇は成るか

勝負強さ発揮しデビューＶ　サトノシャローム

12/28(土) 阪神5R 2歳新馬 芝2000m
サトノシャローム　牡　馬体重：504kg
★★★★★★　6点
騎手：川田　厩舎：(栗) 池江寿
生産：ノーザンファーム
馬主：サトミホースカンパニー
父ロードカナロア
母シャムロッカー（O’Reilly）

当歳時のセレクトセールにて1億8000万円の価格がついた馬。大外枠から好スタートを決めたが、前の２頭が後続を離す展開で、道中は離れた３番手から。それでも至ってスムーズにレースを運び、４角では前との差を詰めると直線もすんなり抜け出した。最後は両サイドからの追撃にあったが、勝負強さを発揮。ラスト２Ｆで11秒9－11秒6と加速ラップを踏めており、まだまだ伸びしろはある。

デビュー戦を制した「高馬」サトノシャローム(手前)（撮影：日刊ゲンダイ）

馬体診断

500キロを超す大型馬だが、スッキリと見せており仕上がりは良く映った。パドックでは少し周囲を気にする素振りを見せていたが、ウルさい感じではなかった。スラっと伸びた四肢やユッタリとした歩様に加えて繋も長めで、距離適性は中距離戦以上にありそう。

血統診断

母シャムロッカーはオーストラリアンダービー(芝2400m)を制し、豪３歳牝馬チャンピオンに輝いた名牝。父ロードカナロアはご存知のとおりだが、母父O’Reillyも芝1200ｍと芝1600ｍでＧI勝ちがある。ただし、本馬の半兄サトノグロワール（父ディープインパクト）は芝2600ｍで未勝利～500万を連勝。意外にも長距離適性の高い血統かもしれない。

馬券の狙い目→ロードカナロア産駒だが、芝2000ｍ以上の中長距離向き。好仕上がりの馬体の割に完成途上で、あえて言うなら菊花賞（京都芝3000ｍ）戦線で期待してみたい。

※今シーズンの２歳馬チェック★評価は今回で終了になります。来年1-5月の３歳馬チェックは行いません。ご了承ください。