★8点の高評価がダート馬に ゴールドアリュールが遺した最後の大物

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厩舎や勝負服にもドラマあり ゴールドレガシー

8/22(土) 新潟5R 2歳新馬 ダ1800m
ゴールドレガシー 牡 馬体重:458kg
★★★★★★★★ 8点
騎手:戸崎圭 厩舎:(栗) 平田
生産:社台コーポレーション白老ファーム
馬主:G1レーシング
父ゴールドアリュール
母ベルエアシズル(Unusual Heat)

出遅れた上に行き脚もつかず1角の入りは離れたほぼ最後方。向正面の半ばから追い上げを開始すると、3~4角でも大外を回してグイグイ進出、そのまま勢いは衰えることなく最後は余力すら見せつつの差し切りV。これだけロスの大きい形でこの勝ちっぷり、ポテンシャルは相当だろう。父ゴールドアリュールの最終世代となる本馬が、ゴールドドリーム(父ゴールドアリュール)と同じ平田厩舎で、しかもそのゴールドドリームと好勝負を繰り広げ、先日引退したルヴァンスレーヴと同じG1レーシングの勝負服を背に勝ち上がったのは、どこかドラマチックでもある。

ゴールドレガシー

出遅れて後方追走も最後は能力の違いを見せたゴールドレガシー(右)

馬体診断

パドックで見た印象はスッキリとしていて、脚も長く素軽さを感じさせるほどで、一見すると芝馬に見えるくらい。実際、馬体重は458キロと、ダート馬としては物足りなく感じる数字だが、それが実戦で発揮するスピードに繋がっているとも言えるか。決してウルさいタイプではなさそうで、出遅れはレースを理解していなかっただけだろう。全体的なバランスの良さが目立ち、距離の融通も利きそうなタイプ。

血統診断

母ベルエアシズルは米の芝GI・デルマーオークスで2着がある。母父Unusual Heatは目立った競走実績こそないが、種牡馬としては優秀で、GI馬ゴールデンドックエー(重賞2勝のアルバートドックの母)などを出している。母系は芝寄りだが、父ゴールドアリュールは日本競馬史に残るダート種牡馬で、本馬はそのラストクロップ。ダートのスピード決着にも対応できるタイプだろう。

将来性まとめ→まだまだ粗削りで発馬を含めて課題は多いがポテンシャルは相当。スピードの下地もあり、1600m戦にも対応できる。この世代のダート路線を引っ張る存在になる可能性も十分。

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