武豊を背にシーザリオの仔を退けた！ ノースブリッジの★評価

同父の超良血馬を撃破！　ノースブリッジ

9/27(日) 中京5R 2歳新馬 芝2000m
ノースブリッジ　牡　馬体重：468kg
★★★★★　5点
騎手：武豊　厩舎：(美)奥村武
生産：村田牧場
馬主：井山登
父モーリス
母アメージングムーン（アドマイヤムーン）

少し内から寄られ気味の発馬だったが、ジワっと前に出てハナへ。スローペースに落としたものの、残り1000ｍ過ぎから、同じモーリス産駒で母シーザリオの１番人気ルペルカーリアに外からプレッシャーをかけられる厳しい展開。直線入口では４頭横並びになったが、もう一度脚を使ってリードを奪うと、最後まで差は詰まらずに勝ち切った。まだ若さの残る走りだが、味のある勝ちっぷりは評価できる。騎乗した武豊Ｊも「素質はありそうですね」とコメント。

モーリス産駒が３頭出走していた新馬戦、制したのはノースブリッジ

馬体診断

パドックではややテンションが高くなっている様子だったが、レースに行けば操縦性に問題はなさそうだった。重心が低く安定した歩様で、馬体の仕上がりも良かった。脚先の捌きに軽さがあり、距離はこれくらいが合っている。まだ体つきや、そこから来るフォームには成長途上を感じさせ、馬体面の成長は欲しいところ。

血統診断

母アメージングムーンは札幌芝1200ｍをレコードタイムで勝ち上がると、続くＧIII・ファンタジーＳでも３着に好走。その母の半兄がローレルゲレイロ（スプリンターズＳ・高松宮記念）と、母系はスピードに秀でたタイプ。父モーリスはマイル～中距離で活躍したが、産駒はジワジワと力をつけていく印象で、その父系と仕上がりの早い母系がマッチすれば、もう一段上のステップも狙えそう。

将来性まとめ→適距離は1800ｍ～2000ｍあたりだろう。奥のある逃げ切り勝ちで、番手からの競馬でも力を出せそう。馬体の成長次第ではもう一皮むけた走りも期待できる。