2億円馬フィデルの★評価 「馬主ラウンドワン」ダービー制覇の可能性は!?
単勝1.1倍の圧倒的人気に応え、フィデルが堂々と初陣を飾る!
7/4(日) 小倉5R 2歳新馬 芝1800m
フィデル 牡 馬体重:466kg
★★★★★★★ 7点
騎手:川田将雅 厩舎:(栗東)友道康夫
生産:ノーザンファーム
馬主:杉野公彦氏
父:ハーツクライ
母:ラッキートゥビーミー(Bernstein)
昨年のセレクトセール1歳セリで1億9000万円(税込2億0900万円)で取引された期待馬で、馬主の杉野公彦氏は(株)ラウンドワンの代表取締役社長。中間の調教からも動きの良さは目立っており、友道厩舎の古馬たちと併せても常に先着していたほど能力は高い。レースでは、各馬ゆったりとしたスタートで出してもいけたが、前の馬をいかせて先行集団の後ろへつける。前半1000mが63秒6のスローペースでもピタリと折り合いがついて、3コーナーから早目進出の形。直線は鮮やかにノーステッキで抜け出して、着差以上に強い内容だった。上がり3Fもメンバー最速の34秒0でまとめて、単勝オッズ1.1倍の圧倒的支持に応える完勝劇をみせた。
・馬体診断
併せ馬を中心に豊富に乗り込まれて好仕上がり。パドックでは二人曳きも落ち着き十分で、気配の良さは目立っていた。まだトモに力が付き切ってはいない印象で、やや前駆の勝った馬体・動きだが成長してトモに力がついてくれば更にパフォーマンスを上げてきそう。操縦性の高さで小回りをこなしたが、フットワークからは跳びも大きく広いコース向きか。
・血統診断
半姉シャンパンルームは2016年のBCジュヴェナイルフィリーズを制し、同年の全米2歳牝馬チャンピオンに選出されている。父がハーツクライで距離にも融通が利きそうな印象。血統的にもまだまだ奥がありそうで、順調にいけばクラシック路線での活躍も期待できる一頭。
【将来性まとめ】→ 育成時代は気性的に前向きすぎる所があったとの事で、実戦を使うごとに気性のムラが出てこないか多少心配な部分はある。しかし流石は名門厩舎、そういった面も考慮して巧く調整されており、操縦性の高さをキープしながら肉体面・精神面が成長していければ、牡馬の王道路線でも飛躍を期待できそうだ。
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