遅咲きウインプリメーラ ヴィクトリアMでもチャンスあり

佐藤直文 レース回顧
京都金杯

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別馬と思える伸びで ウインプリメーラ

京都金杯は、例年通りの傾向ではあるが、馬場に傷みのない内を回った馬が来るレース。必然的に内枠有利の傾向だが、中山ほど遅くはないにしろ、こちらも先行馬ペースで立ち回りの巧さが要求された一戦だった。

ウインプリメーラは、絶好位で巧く脚を溜める形。同じ競馬で伸び一息のレースを続けていたものの、今日は別馬のような伸びを見せた。ハンデに恵まれたことも確かだが、6歳牝馬の初重賞制覇で、ステイゴールド産駒らしい晩成の血が騒ぎ出したとも言える。このあとはヴィクトリアマイルあたりが大目標となるだろうが、牝馬同士ならGIでもチャンスがあるかもしれない。

京都金杯

絶好位から抜け出して快勝したウインプリメーラ(撮影:日刊ゲンダイ)

2着テイエムタイホーは、外枠から好発を切って巧く内目のグリーンベルトへ。京都では勝ち鞍こそないが、これで5度目の2着と相性は良く、4キロの斤量差と枠順の差を考えれば、勝ち馬以上の内容だったと言える。

その有利な内枠を生かしたのが、ミッキーラブソングシベリアンスパーブニンジャの3~5着馬だが、上位2頭とは力の差があったか。今回の着順も過大評価はできないだろう。

◎に推したエイシンブルズアイは、距離延長もあって少し控える形だったが、今日の流れなら前へ行っても良かったのではないか。エキストラエンドは、枠順も厳しかったが、今日の流れでは出番なし。トーセンスターダムは、出遅れて最後方から外々を回って追い上げる形。これまた枠も不利だったが、秋のGI路線を歩んだ馬がこういうポカを犯すことは珍しくはない。オメガヴェンデッタは、何をしていたのか、と思えるほど見せ場のない内容。重目残りのせいもあったかもしれないが、1400mまでの可能性もある。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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