遂に★9の2歳トップが出現! 福永も“ステルヴィオの全妹”の走りを絶賛
“兄超えも期待できる”大器の片鱗をみせた ステルナティーア
8/8(日) 新潟6R メイクデビュー新潟 2歳新馬 芝1600m
ステルナティーア 牝 馬体重:446kg
★★★★★★★★★ 9点
騎手:福永祐一 厩舎:(美浦)木村哲也
生産:ノーザンファーム
馬主:サンデーレーシング
父:ロードカナロア
母:ラルケット(ファルブラヴ)
中間の追い切りから坂路とコースを併用し、乗り込みは十分。最終追い切りでは、3頭併せの真ん中を馬なりで11秒3の鋭い動きで先着。デビュー戦としては万全の仕上がりといえよう。レースでは好スタートを切ったが、控えて馬群の後方よりでジックリと折り合う。直線手綱を抱えたまま向かえると、抜群の手応えで外から一気の瞬発力で抜け出し3馬身差の快勝。メンバー唯一の上がり32秒台である32秒7という驚異的なキレ味をみせた。道中も集中して走れており、乗り手の扶助にも従順だった。走破時計こそ強調できるものではないが、初戦としては文句なしの内容。鞍上も彼女の背中を「かなりの将来性を感じる」と絶賛した。
・馬体診断
パドックでは程よい気合乗りで、キビキビとした周回が目立つ。馬体は440キロ台と小柄な部類であるのに対して、胸前から腹回りにかけての厚みは迫力十分。それだけ心肺機能は高いことが見てとれる。若干詰まり気味の胴も徐々に伸びてきているとのことで、距離が延びても対応は可能。これから成長してトモが更にパワーアップしてくれば、先々が楽しみだ。
・血統診断
全兄はマイルCSの勝ち馬ステルヴィオ。母系から多少気難しい面もある血統だが、本馬はレースでも終始集中して走れており、乗り手の指示にも従順。血統的にはマイル辺りが理想も、兄ステルヴィオがクラシック路線でも善戦していたように距離への融通は利きそう。
【将来性まとめ】→ 着差がつきにくいスローの瞬発力勝負での3馬身差は決定的といえる。それも余力十分で抜け出し、32秒7でまとめるのだから能力は非凡。来春の牝馬クラシックを賑わせる好素材であることは間違いない!
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