シンザン記念は、同距離1600mでデビューした馬が買い!

重賞データ攻略
シンザン記念

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 2014年のミッキーアイル、2012年のジェンティルドンナ。2着馬では2011年のオルフェーヴル、2007年のダイワスカーレットなど、マイル戦ながら中々の出世レースでもある。

鍵を握るデビュー戦の距離

 まず注目したのが、1~3着馬のデビュー戦の距離。過去5年の15頭は以下の通り。

1600m 9頭
→うち7頭が500万・OPで0.5秒差以内の実績。例外2頭はともに牝馬で、「牡馬相手に1番人気で勝利」が共通点。

1400m 3頭
→この3頭には1600m戦での勝利経験はなかったが、それぞれ重賞2勝・500万勝ち・重賞0.3秒差という実績があった。

1800m 3頭
→こちらの3頭には1600m戦で勝利経験があった。

 基本的には1600m以上のレースを使われているor勝っている馬の方が、馬券を組み立てる上ではとっつきやすい。ただ、2013年のエーシントップのように、1400m以下で強い競馬をしている馬がここでもスピードを生かして上位台頭、というケースもあるだけに、1400mデビュー組の実績面には注意したい。

 今回のメンバーで上記のポイントを満たすのは以下の馬。

1600mデビュー組
アストラエンブレム(サウジアラビアRC 0.0秒差3着)
ノーブルマーズ(萩S 0.2秒差4着)

1400mデビュー組
シゲルノコギリザメ(ダート1400mでのデビューだが、500万勝利有)

1800mデビュー組
レインボーライン(千両賞1着)

 1600mデビュー組の中で上位クラスでの好走実績がある馬はアストラエンブレムノーブルマーズだけ。一方、人気の一角を担いそうなラルクは新馬勝ち直後。同じパターンでは2011年3着のマルセリーナがいるが、こちらは牡馬相手に1番人気での勝ち上がり。それも3着であるから、強気にはなれない。

 1400mデビュー組からはシゲルノコギリザメが条件をクリア。前走が初芝で、500万とはいえ芝1200m戦。この距離がどう出るか、といったところだが、先行力が生きる馬場なら食い込む余地はありそう。

 1800mデビュー組のレインボーラインは前走で1600mの500万特別を勝利。3走前の萩Sは5頭立てとはいえ、ノーブルマーズの他に、スマートオーディン(東スポ杯2歳S1着)、ブラックスピネル(ホープフルS4着)、プロフェット(札幌2歳S2着)がいた好メンバー。実績面での後押しが強い1頭。

侮れない朝日杯FS組

 暮れの朝日杯FSは2年前から阪神へ舞台を移したが、2歳のマイル路線のチャンピオンを決めるレースに変わりはない。そこから中2週ほどで行われるのがこのシンザン記念だが、朝日杯組は過去10年で〔3.2.2.25〕という成績。

 一見、率としてはそれほど高くないが、「出走メンバー中で最先着馬」に限れば〔3.1.2.4〕と大幅に信頼度アップ。朝日杯での序列をひと月足らずで逆転するのは難しいようである。

 ただし、今回のメンバーで朝日杯組はツーエムレジェンドのみ。その朝日杯は6着。1、2着馬が抜けた強さだったが、3着からは0.1秒差。前述の1600mデビュー組の条件には当てはまらなくても押さえるべきだろう。

軸にするなら?

 過去10年の勝ち馬について考えてみると、10頭中7頭に「京都コースで3着以内」の実績があった。残りの3頭は京都初体験の馬。また10頭中8頭が「4角5番手以内」の馬。先週の京都金杯と同様に、前有利&内有利な傾向は変わらないだろう。

 以上のことを踏まえて◎はノーブルマーズ。脚質面で不安要素があるアストラエンブレムレインボーラインをそれぞれ○▲とした。500万勝ちのシゲルノコギリザメ、朝日杯組のツーエムレジェンドは押さえに。

結論

ノーブルマーズ
アストラエンブレム
レインボーライン
シゲルノコギリザメ
ツーエムレジェンド

ノーブルマーズ

強豪相手に接戦を演じてきているノーブルマーズ(左、撮影:日刊ゲンダイ)

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